災害に備えて
2011年08月17日
2011年/災害時の備えに関するアンケート調査結果(糖尿病患者さん)
甚大な被害をもたらした「東日本大震災」。被災者の健康悪化が懸念されますが、糖尿病患者さんの血糖コントロールの悪化や震災に伴う疾患、ストレスなど、心配は尽きません。今回の震災を受けて、糖尿病患者さんが災害時への備えに対して、どのような対策を行っているかを伺いました。
【調査概要】
【調査概要】
- アンケート対象者:糖尿病ネットワークのメールマガジン登録者(糖尿病患者さん)
- アンケート回答方法:インターネット
- アンケート実施期間:平成23年5月16日〜5月23日(8日間 )
- 有効回答数:糖尿病患者さん287名
- 性別:男性177名/女性110
- 病態:1型糖尿病123名/2型糖尿病156名/糖尿病境界型5名/その他3名
- 糖尿病の治療内容(該当するものをすべて):食事療法215名/運動療法176名/飲み薬の服用158名/インスリン療法171名
- 調査結果のまとめ:ネットワークアンケート No. 29
Q. 通院する医療機関で、災害時の備えについて指導を受けたことはありますか?(n=287)
- とくに指導を受けたことはない 87%
- 今回の震災を機に指導を受けた 6%
- 以前、指導を受けたことがある 4%
- 以前、指導を受けたことがあるが、今回の震災後に改めて指導があった 2%
- わからない 0%
- その他 1%
Q. 通院する医療機関で、下記の内容について指導や説明を受けたことはありますか?該当するものすべてにチェックしてください(複数回答可 n=287)
- とくにこれらの説明や指導はない 56%
- 処方されている薬剤名を覚えておくことについて 19%
- 糖尿病連携手帳(糖尿病手帳)やお薬手帳の携帯や管理について 18%
- 緊急時に備えたインスリン製剤の備蓄、保管方法について 14%
- 緊急時に備えた血糖自己測定機の管理、注射針などの消耗品の備蓄について 8%
- 避難所等での低血糖対策について 8%
- 病院や主治医などとの連絡方法について 7%
- 緊急時に備えた経口薬の備蓄について 5%
- 糖尿病療養生活に役立つ「非常用持ち出し品」の準備について 5%
- 避難所等での食事療法について 6%
- 避難所等での高血糖対策について 3%
- 避難所等での運動療法について 2%
- その他 13%
Q. 災害時の備えとして、糖尿病療養生活のために、準備や対策は行っていますか?(n=287)
- とくに行っていない 56%
- 今回の大震災を機に、行いはじめた 22%
- 行っている 21%
- その他 1%
Q. 「非常用持ち出し袋」を準備し、夜間でも持ち出せる場所に置いてありますか?(n=287)
- 「非常用持ち出し袋」をとくに準備していない 57%
- 「非常用持ち出し袋」を準備し、すぐ持ち出せる場所に置いてある 29%
- 「非常用持ち出し袋」は準備してあるが、すぐ持ち出せる場所には置いていない 12%
- わからない 1%
- その他 1%
Q. 薬剤の予備は何日分準備されていますか?(通院の直前であっても、手元には何日分くらいの薬が残っていますか?) (n=287)
- 1週間分程度 23%
- 1〜2週間分程度 19%
- 2週間〜4週間分程度 16%
- 4週間分以上 15%
- とくに予備は持っていない 15%
- 2〜3日分程度 9%
- 薬剤は処方されていない 3%
- その他 0%
Q. 処方されている薬剤名やその服用量を記憶していますか?(薬剤名を書いた手帳等がなくても、服用している薬剤名、服用量を口頭で伝えられますか?) (n=287)
- すべて記憶している 61%
- 一部の薬剤なら記憶している(うろ覚えなものがある) 25%
- 薬剤名は覚えているが、服用量は覚えていない 5%
- まったく記憶していない 3%
- 薬剤は処方されていない 4%
- その他 2%
Q. 糖尿病の治療歴や処方されている薬剤について記録されたもの(糖尿病手帳など)を、日頃、持ち歩いていますか? (n=287)
- ほとんど持ち歩いていない 29%
- 通院時のみ、持っている 27%
- 大抵は、持ち歩いている 20%
- 肌身離さず持ち歩いている 11%
- 手帳を持っていない、知らない 10%
- その他 3%
[ DM-NET ]
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