災害に備えて
2011年04月07日
【東日本大震災1】 糖尿病学会と協会が緊急情報を公開 製薬各社も対応
地震の被害に遭われた皆さまに、あらためて心よりお見舞い申し上げます。被害を受けられた方々の生活が1日も早く平穏に復することをお祈り申し上げます。
医療機関に行く際には、利用している医薬品(あるいは医薬品名がわかるもの)、日本糖尿病協会が発行する糖尿病連携手帳、お薬手帳などがあれば持参することが勧められています。ふだん利用している薬の名前、用量、用法などを把握し、医療者に伝えられることが重要です。
窓口が設置されている医療機関・電話番号
1)糖尿病の病型(1型、2型など)
2)使用しているインスリン製剤の名称(ノボリンR、ヒューマログ、ランタスなど)と注射している単位数
宮城県 |
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仙台市 東北大学病院糖尿病代謝科 電話 022-717-7611(9時〜17時) ※東北大学連絡先は相談のみで外来診療はありません
東北労災病院 |
福島県 |
福島市 福島県立医科大学 電話 024-547-1206
福島赤十字病院
会津若松市
いわき市 |
茨城県 |
水戸市 那珂記念クリニック 電話 029-353-2800(月〜土、9時〜17時)(ただし水曜午後・土曜午後を除く)
西山堂病院
日立市 |
日本糖尿病協会ホームページに、被災各県における受診可能医療機関情報・インスリン入手可能な医療機関情報や糖尿病患者が避難生活を送る上での注意点が掲載されています。
日本糖尿病協会災害対策支援チーム
電話 0120-151-721
日本糖尿病協会は、東日本大震災で被災した地域の糖尿病診療支援のために医療チームを派遣することを決めました。参加を検討している医療者に、日本糖尿病協会事務局(Tel 03-3514-1721)まで連絡するよう呼びかけています。
緊急物資に指定されているインスリン(専用注射針を含む)などの在庫は郡山工場と埼玉県八潮市の物流センターにあり、今回の地震によるダメージはなく、在庫も通常の量を確保しています。また、生産機械、保冷倉庫は正常に稼動しています。
厚労省が定める防災業務計画に従い、速やかにインスリンなどの医薬品を供給するとしています。
日本イーライリリーは13日付で、同社のインスリン製剤やGLP-1受容体作動薬など、保冷が必要な医薬品が停電、破損、水没などにより使用できなくなった場合に、無償交換すると発表しました。交換はかかりつけの医療機関に問い合わせるよう呼びかけています。
サノフィ・アベンティスは14日付で、インスリンの生産・在庫は十分量を確保しており、通常通りの物流を維持すると発表しました。今後、被災地と周辺地域へインスリンを安定供給できるよう対処します。また、相談窓口を延長して設置し、同社のインスリン製剤の供給や使用方法などについての相談を受け付けています。
※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。
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