災害に備えて

2005年12月19日

災害時非常用キット

  • 災害や各種の緊急時に医療機関が休診する場合があります。阪神・淡路大震災では、被災地で診療が開始されるまでに3日から4日かかり、被害が大きかった地域では、震災から2週間以上が経過した後も3〜4割の医療機関で診療ができなかったという報告があります。
     こうした例をみると、インスリンや経口剤で治療をしている患者さんが、震災時に医療機関が診療機能を回復するまでの備えとして2週間分のストックを常備しておくことは必要といえます。薬剤は使用期限を確認し、使用期限の近づいたものから使っていきましょう。

  • 必要な薬剤をいつも枕元に置いておくと、いざという時に役立ちます。非常用袋の中には、ご自分が処方されている薬剤の処方箋、もしくはメーカーや薬剤名、量、回数などを記録したメモも入れておきましょう。初めてかかる病院や薬局での説明に大変役立ちます。

  • 万が一、停電したときにも注射を打てるよう"ペンライト"も必須アイテムです。最近では、ラジオ、自家発電、携帯電話充電器付きのペンライトなども販売されています。

  • 非常用袋に余裕があれば、応急処置用の救急用品も入れておきましょう。糖尿病で血糖値が高い状態が続くと、動脈硬化などによる血流障害が起こりやすくなり、細菌などの感染に対する抵抗力が低下します。ケガがなかなか治らず、傷口が化膿するケースもあるので、早めに手当てすることが望まれます。
  • 一般の人がもつ災害用品のほかに、以下のようなものをご自宅のわかりやすい場所においておきましょう。

    1薬物(インスリン、経口剤、その他常用薬)、注入器具、血糖測定器キット
    2通院している病院の連絡先、治療内容や常用薬剤情報が記載されたメモ。糖尿病健康手帳、自己管理ノート、処方箋のコピーなど
    3飲料水
    4低血糖対策にブドウ糖など
    5ペンライト

 診療が必要な時に、かかりつけの病院、主治医のもと行くのが困難であり、被災場所から最も近い病院・クリニックを探し、徒歩で向かわなくてはならなくなるかもしれません。あらかじめ緊急時を想定し準備をしておくことが大切です。
 あなたは日頃の外出に、いざという時ための"備え"を持ち歩いていますか? 持ち歩いているバッグの中に、上記の携帯キット版もぜひ用意しておきましょう。

こちらもご一読を
国際糖尿病支援基金の森田繰織会長「わが友、糖尿病」

「備えあれば憂いなし」
[ DM-NET ]

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

Copyright ©1996-2020 soshinsha. 掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
治療や療養についてかかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。

このページの
TOPへ ▲