糖尿病Q&A1000

Q.970 施設に入所中の60歳の母は食事療法でコントロールできていた糖尿病でしたが、全身のところどころに皮膚病が出たため、皮膚科でプレドニンの内服をするようになってから、血糖がどんどん上がるようになりました。500mg/dLとかになり、インスリン注射をするようになりました。今現在も200〜300と高い値です。皮膚科の先生は、一生プレドニンは飲み続けなくてはならないと言われました。最近では腎機能が徐々に悪化しています。皮膚症状は現在とても良くなっています。飲み続けなくてはならないのでしょうか。

 プレドニンはステロイド薬の一種で、炎症を鎮めたり免疫反応を抑えたりするうえで確かな効果がありますが、副作用で血糖値が上がります。皮膚科の先生ももちろんそれはよく知っていて、それでも皮膚病の治療上必要性があり処方しているのでしょう。現在、皮膚病が良くなってきたのは薬が奏効しているのだと思います。ステロイド薬による治療では、症状が改善したからといって薬の投与(服用)を急に中断したり、急に減量すると、病気が急に悪化してしまうことがあるので、心配かもしれませんが医師の指示を守って服用してください。
 副作用で高くなった血糖値は、インスリン注射で対処します。現在、血糖値が200〜300とのことで、このままプレドニンの服用が続くのであれば、インスリン療法を見直してもう少し良い血糖コントロールを目指す必要があります。内科(糖尿病)の先生には診てもらっているのでしょうか? 施設に入所中とのことですから大変かもしれませんが、もしまだなら、ぜひ糖尿病について内科の先生にも診てもらってください。
2006年05月24日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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13 読者の質問コーナー [Q.956-1000]のQ&A

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