糖尿病Q&A1000

Q.872 糖尿病の診断基準をみると、空腹時の血糖値のほかにブドウ糖負荷試験という検査があるのですが、メタボリックシンドロームの診断は空腹時の血糖値だけなのですね。食後の血糖値(ブドウ糖負荷後の血糖値)は動脈硬化の進行とあまり関係がないのでしょうか?

 いいえ。動脈硬化の進行と密接に関係しているのは、食前(空腹時)血糖よりもむしろ食後(ブドウ糖負荷後)の血糖値であることが、はっきりとわかっています。食前の血糖値が基準値程度でも食後の血糖値が高いと、動脈硬化性疾患の危険が数倍高くなる一方、その逆のケースでは動脈硬化の危険はあまり高くなりません。
2006年05月23日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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11-2 メタボリックシンドロームとしての糖尿病予備軍のQ&A

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