糖尿病Q&A1000

Q.742 1型糖尿病は今とのころ完治させられない病気とのことでしたが、小児や若年者の2型糖尿病はどうでしょうか?

 1型糖尿病と2型糖尿病では、発病の原因が異なるので、「病気が治る」という言葉の意味も少し変わってきます。1型糖尿病は膵臓の中のβ細胞が破壊されてインスリンが分泌されなくなる病気ですから、もしβ細胞の機能を復活させられれば(例えば移植や人工臓器の利用などによって)、病気を完治させることも、今すぐは無理でも将来的には可能になるであろうと言えます。
 これに対して2型糖尿病は何度も言いましたように生活習慣病として発病します。生活習慣病の原因となる加齢や遺伝的な背景などは治療できません(遺伝子治療の研究も進んでいますが、2型糖尿病の発病には数多くの遺伝子が関係しているので、仮に遺伝子治療が可能になるのとしても、ずっと先の話です)。発病の原因が非常に複雑なので、病気が完治する、つまり、病気のことを全く気にかけずに生活を続けられるようになることはありません。ですからやはり、完治させられない病気だと言えます。
 しかし、もちろんのこと、血糖値をよくコントロールしていれば、糖尿病がない健康な人と同じような快適な人生を送ることができます。
2006年05月17日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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09-3 小児・若年者2型糖尿病についてのQ&A

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