糖尿病Q&A1000

Q.715 ヤングと呼ばれる年齢になってから1型糖尿病を発病した人と、子どものころに発病してこの年齢に成長した人で、なにか違いはありますか?

 子どものころに発病した患者さんは、ヤングになるまでに基本的な自己管理の方法を十分に身に付けています。また、自分が糖尿病であることをより自然に受け止めていることが多いものです。この点、ヤングの年齢に達してから発病した患者さんは、糖尿病の自己管理に必要な知識や技術を初めから一人で覚え、糖尿病になったという事実を最初から自分自身のこととして受け止めなければなりません。それでいて、当然ながら成人ほどには成熟しておらず社会経験も少ないため、糖尿病発病が人生を決定づけるような非常に重大な問題と感じられることが少なくないようです(小児期に発病した場合は保護者がこのような思いに直面します)。このため、糖尿病を受け入れるまでに多くの時間が必要となることがしばしばあります。しかし、ほとんどの患者さんは時間を経たのち、やがて糖尿病を受容し自分の生き方を見つけ出していきます。
2006年05月17日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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09-2 若年者(ヤング)1型糖尿病についてのQ&A

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