糖尿病Q&A1000

Q.714 糖尿病でなくても「ヤング」と呼ばれる年齢には、生活が荒れたりいろいろな問題が起こりやすい時期だと思いますが…

 確かにこの年齢に起こる諸問題は、なにも糖尿病の患者さん限ったことではなく、ほかの病気でもある程度は関係することがあります。しかし、糖尿病以外の病気で、“ヤング○○○”と呼んで区分けする病気はありません。糖尿病に限ってこのような呼び方(区分け)をするのには、それなりの理由があります。
 つまり、糖尿病の場合、実際の治療の大部分が医師や看護師の処置ではなく患者さん自身の治療意欲・自己管理に依るということです。頻回に行うインスリン注射や血糖測定、または低血糖の対処、食事への配慮、シックデイの対応など、どんなに気分が優れなくても、辛いことがあっても、必ず毎日自分自身で続けなければなりません。それをせずにいて困るのは、結局、患者さん本人です。
 多感な時期にこのようなことが大変なストレスとなることは想像に難くありません。ですからこの世代を「ヤング糖尿病」と区分けし、糖尿病のある人生のなかでとくに大切な時期として位置づける必要があるのです。
2006年05月17日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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09-2 若年者(ヤング)1型糖尿病についてのQ&A

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