糖尿病Q&A1000

Q.529 ケトン体が増えると、どんな症状が現れますか?

 ケトーシスでは吐き気や腹痛などが現れますが、その症状は、シックデイの原因となった病気が引き起こしている症状と間違われたりして、ケトーシスに気付かないことがあります。そしてケトーシスからケトアシドーシスに進行すると、意識障害や昏睡といった緊急治療が必要な危険な状態に至ってしまいます。
 なお、ケトーシスやケトアシドーシスでは、呼気(吐く息)がアセトン臭と呼ばれる、腐敗寸前の果物が出すような匂いがすることがあります。アセトンはケトン体の一種で、揮発性があるため呼気に混ざって体外に出ていくからです。もしも吐く息からアセトン臭が感じられるような場合には、ケトアシドーシスの可能性があるため、すぐに受診して検査・治療を受けるようにしてください。
2006年05月10日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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06 シックデイ対策を覚えておこう [Q.521-560]のQ&A

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