糖尿病Q&A1000

Q.452 高血糖・糖尿病を引き起こす抗体や遺伝子とは、どんなものですか?

 日本人の糖尿病の大半は2型糖尿病です。2型糖尿病は「生活習慣病」と呼ばれていますが、同じような生活をしていても糖尿病になる人とならない人がいるのは、遺伝的なことが関係しているためです。では、具体的にどの遺伝子が糖尿病を起こすのかというと、まだ詳しくはわかっていません。最近ようやく糖尿病を起こしやすくすると推測されるいくつかの遺伝子が見つかり始めたところです。
 1型糖尿病については、2型糖尿病に比べて遺伝的な要素は少ないと考えられてきましたが、やはり1型糖尿病でも遺伝の関係がみられ、数多くの遺伝子がみつかってきています。
 また、発病した時点では2型糖尿病と診断されても、徐々にインスリン分泌力が低下してインスリン依存状態となる、緩徐進行型の1型糖尿病も知られてきています。それにはいくつかの抗体の存在も関係していることがわかってきて、その抗体の有無を調べることが、糖尿病のタイプの診断に役立つこともあります。
2006年04月28日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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04 検査に関するクエスチョン [Q.412-480]のQ&A

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