糖尿病Q&A1000

Q.438 ケトン体とはなんですか?

 ケトン体は、からだの中で脂肪が変化して作られる物質で、エネルギー源として利用されています。健康な人の血液中にもケトン体は存在しますが、その量は多くありません。しかし、糖尿病の人でインスリンの作用が不足していると、糖分からエネルギーを作れないため、替わりに脂肪が利用される比率が増え、その分、ケトン体も多く発生します。
 血液中のケトン体が多くなっている状態を「ケトーシス」といます。ケトン体は酸性なので、その量が増えると血液が酸性になります(血液は本来は弱いアルカリ性です)。血液が酸性になっている状態を「アシドーシス」といいますが、その原因がケトーシスであれば、「ケトアシドーシス」といいます。ケトアシドーシスでは、腹痛や吐き気、深くて早い呼吸などが現れます。また、意識障害や昏睡に陥ったり、生命に危険が生じることもあるので、早急な治療が必要な糖尿病の急性合併症です。
2006年04月28日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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04 検査に関するクエスチョン [Q.412-480]のQ&A

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