糖尿病Q&A1000

Q.425 血糖コントロールとHbA1cの値がかみ合わないケースとは?

 ヘモグロビンの糖化は新しい赤血球が生まれてすぐに起きるのではなくて、少し時間がかかります。また、糖化したヘモグロビンは、血糖コントロールがよくなったからといってすぐになくなるのではなく、その赤血球の寿命が尽きるまで血液中に存在し続けます(赤血球寿命は通常約60〜120日)。ですから、検査の前の短期間にコントロール状態が変わった場合、その変化は HbA1c値にあまり反映されません。HbA1c値の変化は、次回の検査まで待つ必要があります。
 また、赤血球寿命が通常よりも短い場合、糖化が起きる前に寿命がつきてしまう赤血球の割合が増えるので、実際の血糖状態よりも HbA1cの値が低く出ます。このようなことが起きる具体的なケースとして、貧血や出血、透析療法、肝硬変、妊娠などがあります。反対に、腎不全(尿毒症)などでは、実際の血糖状態よりも HbA1cの値が高めに出ることがあります。
2006年04月28日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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04 検査に関するクエスチョン [Q.412-480]のQ&A

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