糖尿病Q&A1000

Q.405 耐糖能障害や糖尿病と高尿酸血症を併発すると、なにか問題があるのですか?

 高尿酸血症には腎臓障害や尿路結石、動脈硬化などの合併症があります(痛風発作もいわば高尿酸血症の急性合併症のようなものです)。これらの合併症のうち、耐糖能障害との関係では、とくに動脈硬化が問題となります。動脈硬化は糖尿病と診断される以前の軽い糖代謝異常の段階から進行し始めることがわかっていますし、高尿酸血症も軽い糖代謝異常のときに併発しやすいからです。
 血糖値と尿酸値が少しずつ高く、それでも糖尿病とは診断されず痛風発作もない、というような状態でも、動脈硬化は進行していくということです。もちろん糖尿病と診断された場合や痛風発作がある場合にも、両者を同時に治療することが大切です。
2006年04月27日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

Copyright ©1996-2024 soshinsha. 掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
治療や療養についてかかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。

03-5 そのほかの合併症のQ&A

このページの
TOPへ ▲