糖尿病Q&A1000

Q.398 高血圧については腎症のQ&Aや動脈硬化のQ&Aで何度も出てきましたが、このふたつの病気はどういう関係があるのでしょうか?

 糖尿病(2型糖尿病)と高血圧(本態性高血圧)は、どちらも同じような生活習慣が招く生活習慣病です。具体的には、運動不足や食べすぎ、飲みすぎ、肥満などが病気の誘引となります。これには、インスリンは分泌されているのにその作用が低下する状態「インスリン抵抗性」が関係しています。インスリン抵抗性があると、その代償のためにインスリンが大量に分泌される「高インスリン血症」になりますが、過剰なインスリンは交感神経を緊張させたり、ナトリウムの排泄を阻害して血液量を増やしたり、血管の壁を肥厚させたりして、血圧を上げるように作用します。
 病気が無症状のうちに進行して怖い合併症を起こし、その合併症も末梢血管障害から起きてくるということも、両者に共通する特徴です。網膜症や腎症は糖尿病の合併症としても高血圧の合併症としても起こります。そして、高血糖による血管障害のために血圧が高くなり、病状がさらに悪化してしまうという、やっかいな関係にあります。
2006年04月27日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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03-5 そのほかの合併症のQ&A

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