糖尿病Q&A1000

Q.313 起立性低血圧(立くらみ)と神経障害の関係を教えてください?

 最近は家庭で血圧を測る方が多くなってきていますが、よりよい治療のための正確なデータを得るためには、毎日同じ時間帯に、正しい測り方で繰り返し測定しておく必要があります。なぜかというと、血圧はからだのおかれた状況にあわせてつねに変化し続けているため、測定条件が異なると結果にバラつきが出てしまい、治療に反映させるためのデータとして役立たなくなる場合が出てくるからです。このことからもわかるように、血圧は環境にあわせて絶えず変化し続けています。その変化の早さは、例えば椅子から立ち上がるほんのわずかな瞬間に血圧を上昇させて、上半身の血流量が減らないようにするといった、とても素早い反応です。
 これらの血圧のコントロールに自律神経が重要な役割を果たしています。自律神経障害が起きると、血圧のコントロールができなくなり、立ち上がるときに上半身の血圧が急激に下がって立ちくらみが起きます。重症の場合は歩くのも大変になったり、起立性低血圧が危険な不整脈を誘発することもあります。
2006年04月25日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

Copyright ©1996-2024 soshinsha. 掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
治療や療養についてかかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。

03-3 神経障害のQ&A

このページの
TOPへ ▲