糖尿病Q&A1000

Q.285 全身の神経に障害が起きるということですが、とくに障害が起きやすい神経はありますか?

 神経は、脳と脊髄からなる中枢神経と、その中枢神経から枝別れして全身に広がっている末梢神経に大別できます。神経細胞はインスリンの働きを借りずにブドウ糖を取り込みますが、中枢神経の細胞はブドウ糖が必要以上には入り込まない仕組みが備わっているため、糖尿病で高血糖が続いても直接的にはあまり障害は現れません。これに対して末梢神経はブドウ糖が入り込んで細胞を傷めたり、また、神経の太さも細いので高血糖による血流障害などの影響を受けやすく、働きが阻害されます。
 末梢神経には、運動神経と感覚神経(知覚神経)、それに自律神経の三つがあります。運動神経は筋肉を動かす信号を脳から伝える神経、感覚神経は皮膚や眼・鼻などで感じとった刺激を脳へ伝える神経、自律神経は内臓の働きや体温・血圧などをつねに最適な状態にコントロールしている神経です。糖尿病で高血糖が長く続くと、これら三つの末梢神経に障害が現れます。
2006年04月25日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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03-3 神経障害のQ&A

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