糖尿病Q&A1000
Q.272 タンパク質の摂取量を減らすと、エネルギー量が不足しがちになるそうですが、そのような場合はどうすればよいのでしょうか?
炭水化物や脂質の摂取量を増やします。糖尿病の食事療法を行っていた方にとっては、炭水化物や脂質を増やすことに抵抗を感じるかもしれません。しかし、その理由はQ. 264で解説したとおりで、大切なことです。糖尿病の食事療法の段階では、調理油などは高エネルギーなのであまり使用しないようにしますが、タンパク質摂取量を管理し摂取エネルギー量が不足しがちな場合は、調理油も適宜に利用してください。腎症治療用に、少量で高エネルギーが得られる食品が販売されていますので、食事療法への取り入れ方を医師や栄養士に聞いてください。また、低タンパクに加工されている食品のなかには、エネルギー量が高めになっているものもあります。
2006年04月25日
※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。
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03-2 腎症のQ&A
- Q.241 糖尿病性腎症とはなんですか?
- Q.242 腎臓はどんな働きをしているのですか?
- Q.243 腎臓が悪くなると、どんなことになりますか?
- Q.244 糖尿病で尿に糖が混ざる(尿糖が出る)のは、腎症によるものなのでしょうか?
- Q.245 よく、腎臓の病気では‘むくみ’が現れると聞きますが、糖尿病性腎症も同じですか?
- Q.246 むくみが気になり出す前には、どんな症状に気をつけていればよいですか?
- Q.247 自覚症状がない段階から治療を始めることの意味は?
- Q.248 「腎不全」「尿毒症」とは?
- Q.249 一度腎症が起きたら治らないのですか?
- Q.250 腎症を早期発見する手掛かりは?
- Q.251 腎症がみつかったら、治療はどうするのですか?
- Q.252 なぜ血圧の管理が大切なのですか?
- Q.253 どの程度の血圧管理をめざせばよいのでしょうか?
- Q.254 “腎臓を保護するための食事療法”は、どのように進めるのですか?
- Q.255 Q.251やQ.254の解説で出てきた「腎症の病期」について、詳しく教えてください。
- Q.256 第1期(腎症前期)はどのような状態ですか?
- Q.257 糸球体ろ過値(GFR)とは?
- Q.258 腎症前期には、どのように治療するのですか?
- Q.259 第2期(早期腎症期)はどのような状態ですか?
- Q.260 早期腎症期には、どのように治療するのですか?
- Q.261 第3期A(顕性腎症前期)はどのような状態ですか?
- Q.262 顕性腎症前期には、どのように治療するのですか?
- Q.263 第3期B(顕性腎症後期)はどのような状態ですか?
- Q.264 顕性腎症後期には、どのように治療するのですか?
- Q.265 第4期(腎不全期)はどのような状態ですか?
- Q.266 血清クレアチニンとは?
- Q.267 ネフローゼ症候群とは?
- Q.268 腎不全期には、どのように治療するのですか?
- Q.269 第5期(透析療法期)はどのような状態ですか?
- Q.270 透析療法期には、どのように治療するのですか?
- Q.271 腎症を治療するためにタンパク質の摂取量を守ることが大切なことはわかりましたが、実際にはどのように行えばよいのでしょうか?
- Q.272 タンパク質の摂取量を減らすと、エネルギー量が不足しがちになるそうですが、そのような場合はどうすればよいのでしょうか?
- Q.273 減塩のコツを教えてください。
- Q.274 カリウム摂取量に注意が必要になった場合、具体的にはどのようにすればよいですか?
- Q.275 水分制限が必要な場合は、どのようにするのですか?
- Q.276 腎症を治す薬はありませんか?
- Q.277 どのような薬が処方されるのでしょうか?
- Q.278 ACE阻害薬とかARBとは、なんのことでしょうか?
- Q.279 抗血小板薬とはどんな薬ですか?
- Q.280 利尿薬というのは、尿を出やすくする薬ですね。