糖尿病Q&A1000

Q.268 腎不全期には、どのように治療するのですか?

 引き続き血圧とタンパク摂取量を十分に管理し、残っている腎機能をできるだけ長く保つようにします。それまで血糖コントロールのために飲み薬を服用していた人は、インスリン療法に切り替えます。これは腎機能が低下している関係で、飲み薬では薬の成分の排泄が不安定になり、コントロールが難しくなるからです。以前からインスリン療法をしている人でも、やはり腎機能低下の関係でインスリンの分解・排泄が遅くなるため、それまでどおりの単位数では低血糖が起きやすくなるので、単位数の調節が必要になってきます。
 食事療法では、引き続き低タンパク食を続け(1日に標準体重1kgあたり 0.6〜0.8g が管理目標とされています)、塩分摂取量をより少なめに管理します(1日5〜7g)。そして、摂取カロリーを満たし、塩分カリウムの摂取量が1日1.5g を超えないようにします。むくみや心臓の状態に応じて水分摂取量も制限します。必要なら利尿薬が処方されます。
 仕事面では残業・夜勤などは避け、からだと腎臓を十分にいたわってあげてください。運動療法も軽い散歩程度にしましょう。
 このような治療を続けても、血清クレアチニンがさらに上昇して尿毒症の心配が出てきたり、ネフローゼ症候群の治療が十分できないとき、心臓の状態が悪くなったときには、透析療法を始めます。 
2006年04月25日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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03-2 腎症のQ&A

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