糖尿病Q&A1000

Q.122 インスリン注射は、「飲み薬の成分を直接注射することで、より強い効果を出す方法」と考えてよいでしょうか?

 それは違います。インスリンは、もともと人間のからだの中(膵臓)で作られているホルモンです。飲み薬は、膵臓を刺激してインスリンの分泌量を増やしたり、インスリンの感受性を高めたりするもので、薬自体はインスリンとは全く別物です。
 ですから飲み薬による治療は、インスリンを作る力がからだに残っていることが条件となり、それにあてはまるのは2型糖尿病です。1型糖尿病は体内でインスリンを作くれなくなる病気ですから、薬を飲んでも意味はなく、インスリンそのものを直接注射して治療します。ただ、インスリンの作用とは関係なく血糖値の上昇を抑えるタイプの薬は、1型糖尿病の血糖コントロールにも役立ちます。
2006年04月18日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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02-4-1 薬の基礎知識、飲み薬についてのQ&A

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