目と健康シリーズ Eye & Health
2015年06月01日
目薬のさし方
リラックス アイ:目薬のさし方
例えば、狙いがそれて目頭や目尻にあたってしまい、目には少ししか入らなかったとか、容器を押す指先に力が入り過ぎ、泣いているみたいに目からあふれてしまったとか、ちゃんと目に命中してあふれなかったけど、ひょっとして量が足りないのかもしれないから、もう1回さしておこうかとか…。そんな不安を解消するために、ここで目薬をさすときの注意点を確認しておきましょう。
まずは1回何滴さすかについて。これは1回1滴で十分です。なぜなら目の中に一度に入る目薬の量はせいぜい1滴で、それ以上はただ目からあふれるばかりだからです。
治療のために薬を多く使う必要がある場合は、1回に何滴もさすのではなく、点眼の回数を増やすようにします。ただし、1日に何回さすかは医師の指示を守ることが大切。病気を早く治したいと思うあまり、指示された回数より多くさすと、充血や緑内障など、思わぬ副作用が現れることがあります。
目薬の狙いがそれないようにするには、点眼の際、下のまぶたを引き、そこに落すとよいでしょう。点眼後しばらくは目を閉じ、目頭を押えるようにします。これは、目頭にある涙点(涙の出口)から薬が流れてしまうのを防ぐためです。2種類以上の目薬を使用する場合は、目の中で薬の成分が混ざらないように、さす間隔を少なくても5分ぐらいあけてください。
また、点眼の際には目薬の容器の先が目に触れないようにしましょう。感染の原因になるだけでなく、目のまわりの脂やごみなどが、容器内に吸収されて、薬が使いものにならなくなります。
目薬の貸し借りや、使用期限を過ぎた目薬の使用も、もちろんいけません。
もくじ
特集
- No.1. 目で見る眼の仕組みと病気
- No.2. 糖尿病網膜症
- No.3. 糖尿病黄斑症
- No.4. 高血圧網膜症
- No.5. 網膜静脈閉塞症
- No.6. 網膜動脈閉塞症
- No,7. 加齢黄斑変性
- No.8. 中心性漿液性脈絡網膜症
- No.9. 網膜色素変性症
- No.10. 緑内障
- No.11. 白内障
- No.12. 網膜裂孔・網膜剥離
- No.13. 色覚の異常
- No.14. ドライアイ
- No,15. 屈折異常・調節異常─近視・遠視・乱視・老眼─
- No.16. 子どもの目の病気
- No.17. 結膜炎
- No.18. 角膜の病気
- No.19. ぶどう膜炎
- No.20. 黄斑円孔・黄斑前膜
- No.21. 眼の神経の病気
- No.22. 涙道や涙腺やまぶたの病気
- No.23. 目の外傷
- No.24. 目の病気の手術治療
- No.25. 目の病気の薬物治療
- No.26. バセドウ病と目の病気
- No.27. まぶたの病気とQOL
- No.28. 眼精疲労
- No.29. アレルギーによる目の病気
- No.30. コンタクトレンズ
- No.31. 飛蚊症
- No.32. ロービジョンケア
- 別冊:視神経乳頭の"異常"と"正常"
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