いま、1型糖尿病は
2007年04月13日
低血糖症状は変わる
インスリン治療している皆さんは、一度は低血糖を経験していることでしょう。「なんども、いやになるほど経験しています」という方もいらっしゃるでしょう。
能に まで影響することはないと,最近また論文がでてきました。とんでもない低血糖(故意に大量のインスリン注射をして低血糖をおこすような)でなければ、それも頻回におこすことがなければ、体に影響することはないという結果でした。
低血糖症状について、今回は考えて見たいと思います。
「どきどき」、「手に汗を握るような」、「いらいら」、「空腹感が強くなる」、などが一般に教科書に書いてある症状です。
皆さんもインスリン注射を開始したばかりのときは、このような症状が低血糖であると教えてもらい、実際、低血糖のときは、どきどきしたり、いらいらしたり、ぼーっとしたり、考えがまとまらなくなったりしたと思います。
「自律神経症状」は、いらいら、どきどきに代表されるものです。これは、低血糖になったために体が反応して、インスリン拮抗ホルモンをたくさん分泌したために出現する症状です。極 度に興奮したり、おこったり、緊張したりしたとき、どきどきしますね。このときにたくさん分泌されるホルモンとインスリン拮抗ホルモンは同じものです。
覚えていますか? インスリン拮抗ホルモンは、インスリンと反対の作用を持ちます、つまり血糖を上昇させようとします。
ですから、低血糖のときの「自律神経症状」というのは、低血糖に反応して血糖を上昇させようとしている症状といえます。そして、血糖が上昇し始めているということを表しているのですね。 「自律神経症状は」、血糖を上げようとしているホルモンの働きによる症状とも言い換えることができます。
「中枢神経症状」というのは、ぼーっとしたり、考えがにぶくなったり、字が読みづらくなったり、変な行動をしたりする症状です。
そうです。年数が経つにつれて、症状が変わってくるようです。
初心者のころは、まさしく教科書通りといっていいかもしれません。汗はいっぱいでるし、どきどきはするし、いらいらはするし・・・。
ところが、7から8年くらい良好な血糖コントロールのもとにインスリン治療をしていると、このような症状はあまり出なくなります。「汗をかかなくなったし、どきどきもあまりしないのですが」とよく言われます。
逆に、時計の数字が読みづらくなることで低血糖がわかるとか、経理の仕事をしているが文字が読みづらくなるとか、製図を書く方はまっすぐの線が引けなくなるとか、そんなことで低血糖になりつつあるのをキャッチできると言います。
また、喉が渇く、トイレに行きたくなるという症状もあります。高血糖のときの症状と似ています(食事前におこってくるのど渇きなので、高血糖と区別はすることができます)。
また、顔色が青白くなって他人から指摘されてはじめて気づくという方もいます。自分ではどうしてもわからないという方でも、回りの方の方が先に気付くのは、「顔色で!」ということもよくあります。
こんな場合にも、顔色が青白くなるということを、他人が自分より先に気づいていることがあります。 ならば、工夫しましょう。机など、ちょっとしたところに、自分用の小さな鏡を置いてみましょう。そして、ときどき、鏡を見ることにしましょう。折に触れて、できたら、ちょっと頻回にみることにしましょう。
特に、食事時間の1時間前くらいにはいつもかならず見ることにしましょう。
こんなことで、すこしでも無自覚性低血糖が解消されれば、いいですね。
なにかないか、なにかないか、とさがしてみましょう。意外と症状があるものです。
最近の低血糖に関する報告
低血糖症状が出てきて、低血糖に気づくくらいの低血糖を何回もおこしても、知能や認知機低血糖症状について、今回は考えて見たいと思います。
低血糖症状について
皆さんには、どんな症状がでてきますか。「どきどき」、「手に汗を握るような」、「いらいら」、「空腹感が強くなる」、などが一般に教科書に書いてある症状です。
皆さんもインスリン注射を開始したばかりのときは、このような症状が低血糖であると教えてもらい、実際、低血糖のときは、どきどきしたり、いらいらしたり、ぼーっとしたり、考えがまとまらなくなったりしたと思います。
大きく2種類ある低血糖症状
低血糖の症状は主に、2つの種類に分かれます。「自律神経症状」と、「中枢神経症状」です。「自律神経症状」は、いらいら、どきどきに代表されるものです。これは、低血糖になったために体が反応して、インスリン拮抗ホルモンをたくさん分泌したために出現する症状です。
覚えていますか? インスリン拮抗ホルモンは、インスリンと反対の作用を持ちます、つまり血糖を上昇させようとします。
ですから、低血糖のときの「自律神経症状」というのは、低血糖に反応して血糖を上昇させようとしている症状といえます。そして、血糖が上昇し始めているということを表しているのです
「中枢神経症状」というのは、ぼーっとしたり、考えがにぶくなったり、字が読みづらくなったり、変な行動をしたりする症状です。
初心者の低血糖症状と長く注射している方の低血糖症状
さて、低血糖の症状は、インスリン治療をし始めの初心者のころと、長期にインスリン治療しているベテランと、出てくる症状は同じでしょうか。どうも、低血糖の症状が最近違うようになったと感じている方はいませんか。そうです。年数が経つにつれて、症状が変わってくるようです。
初心者のころは、まさしく教科書通りといっていいかもしれません。汗はいっぱいでるし、どきどきはするし、いらいらはするし・・・。
ところが、7から8年くらい良好な血糖コントロールのもとにインスリン治療をしていると、このような症状はあまり出なくなります。「汗をかかなくなったし、どきどきもあまりしないのですが」とよく言われます。
逆に、時計の数字が読みづらくなることで低血糖がわかるとか、経理の仕事をしているが文字が読みづらくなるとか、製図を書く方はまっすぐの線が引けなくなるとか、そんなことで低血糖になりつつあるのをキャッチできると言います。
また、喉が渇く、トイレに行きたくなるという症状もあります。高血糖のときの症状と似ています(食事前におこってくるのど渇きなので、高血糖と区別はすることができます)。
また、顔色が青白くなって他人から指摘されてはじめて気づくという方もいます。自分ではどうしてもわからないという方でも、回りの方の方が先に気付くのは、「顔色で!」ということもよくあります。
顔色でキャッチしてみる無自覚性低血糖
無自覚性低血糖の方は、低血糖の前兆、つまり前駆症状、低血糖のときの症状をキャッチできないために、意識を失ってしまう場合が多いようです。もし、自分の低血糖症状を早くキャッチできていたら、おこさないのではないかと思われる方が多いです。こんな場合にも、顔色が青白くなるということを、他人が自分より先に気づいていることがあります。 ならば、工夫しましょう。机など、ちょっとしたところに、自分用の小さな鏡を置いてみましょう。そして、ときどき、鏡を見ることにしましょう。折に触れて、できたら、ちょっと頻回にみることにしましょう。
特に、食事時間の1時間前くらいにはいつもかならず見ることにしましょう。
こんなことで、すこしでも無自覚性低血糖が解消されれば、いいですね。
自分なりの低血糖症状を考えてみる
はからずしも低血糖になったときは、ずっと時間をタイムスリップさせて、数時間前からの状態をもう一度考えてみませんか。なにかないか、なにかないか、とさがしてみましょう。意外と症状があるものです。
[ DM-NET ]
※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。
Copyright ©1996-2024 soshinsha. 掲載記事・図表の無断転用を禁じます。
治療や療養についてかかりつけの医師や医療スタッフにご相談ください。