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2023年06月14日
1型糖尿病をご存知ですか?:「1型はひとつの個性」といえる社会をめざして
(シリーズ・福祉と医療の現場から)
- 編・著:宮川高一
- 発行日:2018年3月20日
- 判型・頁:4-6・224
- 価 格:定価:2,420円(税込)
- 出版社:ミネルヴァ書房
- 概要:糖尿病には1型と2型があることを知らない人は多い。1型糖尿病は、インスリンを打ちさえすれば非糖尿病者と変わらず生活できることから、ひとつの「個性」だと筆者は考える。一方で、患者さんは病気の苦労に加え、経済的負担、社会的偏見など多くの困難を抱えており、この側面では「難病」といえるという。本書では、1型糖尿病がどういう病気かを詳しく解説。1型糖尿病の患者さんが抱える現実を知り、ほかの様々な不治の病・難病についても考えていただきたい。
[ここがポイント]
◎ 1型糖尿病の患者さんを取り巻く現状を、実際の患者さんの声を多数まじえながら解説。
◎ インスリンの発見と治療への活用、iPS細胞による「治らない病気」から「治る病気」へ向けた動きなど、1型糖尿病の治療の歴史から最新情報までを解説。
◎ 1型糖尿病治療の先進国といわれるフィンランドの状況を詳しく紹介。何度も現地を訪れた筆者だからこそ提供できる情報。
目次:
はじめに
第1章 1型糖尿病の基礎知識
1型糖尿病と2型糖尿病
体内におけるインスリンの働きとは
糖尿病の合併症
1型糖尿病の三つのタイプ
空腹時血糖値と食後血糖値
1型糖尿病の治療
1型糖尿病患者の生活と血糖自己測定
■1型糖尿病の血糖コントロール目標
患者自身が「主治医」
1型糖尿病は「個性」
成長とともに
あるブログ
第2章 1型糖尿病患者が抱える困難
日本の「難病」の歴史
■インスリン発見前は死を待つ病気
「指定難病」とは?
患者さんが抱える三つの負担
1型糖尿病患者に対する偏見
■「インスリンとの歩き方」
1型糖尿病患者の経済的困難
1型糖尿病患者にとってもっともストレスなことは入院
1型糖尿病医療費試算
■1型ストーリー
1型糖尿病の人をもっとも傷つけるのは
第3章 「1型糖尿病難民」を生まないために
「指定難病」の指定に向けて
1型糖尿病難民をつくらないためのもうひとつの努力
チーム医療が大切
T1DM(ティーワンディーエム)イベント
それでも主治医は患者自身
医師に対する患者さんや家族の声
■1型糖尿病患者が受けられる助成
第4章 1型糖尿病「治らない」病気から「治る」へ向けて
公益社団法人日本糖尿病協会
特定NPO法人「IDDMネットワーク」
治療の進歩とともに
人工膵臓(クローズドループ)の実現は?
膵臓移植と膵島移植
iPS細胞(人工多能性幹細胞)による再生医療実現のXデーは?
■山中伸弥先生インタビュー
ES細胞からiPS細胞へ
iPS細胞の三つの可能性
再生医療の最前線・日本の現状
がん化を防いで……
結びにかえて―—フィンランドと私
私と1型糖尿病
フィンランドの医療
専門クリニックを開設
1型のつどい
1型糖尿病の人たちとともに
おわりに
資料
1 用語解説
2 1型糖尿病に関する書籍・ウェブサイト紹介
3 患者会リスト
さくいん