糖尿病の本

2021年11月01日

臨床栄養 139巻6号 2021年11月号
CGM/FGMを用いた糖尿病治療
-血糖トレンドを栄養指導に活かす

  • 発行日:2021年11月 1日
  • 判型・頁:B5・128
  • 価 格:定価:1,870円(本体 1,700円+税10%)
  • 出版社:医歯薬出版
  • 概要: 重症低血糖の予防や血糖値の日内変動を捕捉する方法としては従来,1日数回のスポットで行う血糖自己測定(SMBG)が用いられてきましたが,近年,これを補完する方法として,血糖トレンドを持続的に把握するCGM(continuous glucose monitoring)やFGM(flash glucose monitoring)の有用性に注目が集まっています.CGM/FGMでは,機器から得られる大量の血糖データを解析することでTIR(time in range)などの新たな評価指標が得られるようになり,また,スマートフォンなどのデジタル機器を用いて患者と医療者が情報を共有できるようになるなど,患者への指導・介入において大きな変化をもたらしています.
     本特集では,本領域で先進的な取り組みをされている先生方に,現在使用できる機器の特性をはじめ,得られるデータおよび評価指標とその活用についての考え方,また薬剤ごとの血糖変動の特徴から考える治療薬の選択,チームで取り組むデータマネジメントシステム指導TMなど,CGM/FGMを臨床に取り入れるにあたっての基礎知識を整理していただき,さらに,管理栄養士にとって重要な栄養・食事指導への活かし方については,実際の症例を含めてご解説いただいています.
     糖尿病の食事指導においては近年,ガイドラインなどで柔軟な個別化指導を重視する方向性が示されていますが,その潮流の中で,本特集が血糖トレンドを活かした新しい栄養業務につながる一助となれば幸いです. (編集部)

目次:
CGM/FGMを用いた糖尿病治療の実際と管理栄養士に期待すること
糖尿病治療における血糖変動管理の重要性と血糖データの評価
糖尿病治療薬と血糖変動―CGM/isCGMデータから薬剤選択を考える
糖尿病治療におけるデータマネジメントシステム(DMS)指導
糖尿病患者の栄養指導におけるCGM/FGMの活用方法と注意点
FGMを活用した栄養指導の実際―カーボカウントの導入例
患者視点のFGM活用と管理栄養士によるサポート事例
●巻頭カラー
冬眠する哺乳類に学ぶ―代謝変化により飢餓・寒冷を乗り切る仕組み〈後編〉
●スポット 
PICS予防のための栄養療法
子どものサプリメント使用を考える
●栄養指導に役立つ医薬品の知識 
17.疾患における薬物治療と栄養(5) 消化管術後に使用される薬剤と輸液の特徴
●ORIGAMI ART―食に活かすおりがみ/食の教養 
りんご
●活動レポート 栄養ケア・ステーション 
K-WORKER 認定栄養ケア・ステーション
●ぷろらぼ 研究室で学んでみませんか 
実臨床における課題解決に資する実学的な研究に取り組む/中村学園大学大学院 栄養科学研究科 健康・病態栄養科学部門 臨床栄養学分野(博士前期課程)/健康・病態栄養科学系(博士後期課程) 安武研究室
●こんだてじまん 
じまんの一品料理 甘納豆のお赤飯/医療法人慶友会 城東病院
●Medical Nutritionist養成講座 
47.栄養投与量の決定:私の考え方(1)
●Dr.雨海の男性臨床栄養学 
12.ウイルスと心筋(1)―心筋マーカーと超音波
●『日本食品標準成分表』の活用でもっと深まる 食品と調理のキソ知識 
31.菓子類3 
●日本栄養士会医療職域 
2021年度 生涯教育(基幹教育)基本研修「栄養ケアプロセス演習―臨床栄養分野」(オンライン)報告 自治体病院
市立室蘭総合病院におけるがん患者へのシームレスな栄養指導の取り組み
精神科病院
熊本県精神科協会栄養部小委員会研修会報告
厚生労働省・消費者庁
第3回上手な医療のかかり方アワード・他
●おしらせ 
第24回日本摂食障害学会学術集会・他

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