ニュース
2017年06月22日
サンクリストバル島で唯一人の1型糖尿病の少女 FUVIDAレポート
- キーワード
- 1型糖尿病

国際糖尿病支援基金はFUVIDAの活動に賛同し、インスリン・フォー・ライフ(IFL)を通じて支援しています。
FUVIDA(Fundacion aprendido Vivir con Diabetes)エクアドル
Aracely Basurto Calderon
アラセリー・バスルト・カルデロン氏
ある日、FUVIDAのフェイスブックを通して、ダルレニスさんという名の少女が私たちに支援を求めるメッセージを送ってきました。ダルレニスさんはガラパゴス諸島のサンクリストバル島で、たった1人の1型糖尿病の患者さんです。

ガラパゴス諸島は、東太平洋上の赤道下にあるエクアドル領の島々で、ユネスコ世界自然遺産にも登録されています。主には火山灰や礫に覆われており、草木もなく海鳥やヨウガントカゲのような小型生物しかいない島もあれば、ゾウガメ、イグアナ、アシカが沢山住んでいる島もあります。
殆どの島は独自の生態系を守るため人の出入りが厳しく管理されていますが、一部は人々が生活できる島もあります。
私はメッセージを受け取ったあとすぐに、ダルレニスさんとその家族を訪問するための資金調達に努めました。
ダルレニスさんの生活は、エクアドルの他の小児1型糖尿病の患者さんと変わりはありません。ダルレニスさんは、ガラパゴス諸島にあるサンクリストバル島に住んでいます。島内にある保健所で診療を受けていますが、そこには糖尿病の専門医がいないため、年に一度、専門医の診察を受けるために、エクアドルのグアヤキル市に行かなければなりません。しかし、ガラパゴス諸島からの旅費はダルレニスさん一家にとって大きな経済的負担です。
2017年エクアドルの糖尿病サマーキャンプへのご支援をお願いします
2016年南米エクアドルでの支援活動について(IFLレポート)
エクアドルの糖尿病キャンプ「Fundación Aprendiendo a Vivir con Diabetes FUVIDA)」発足と経緯
国際糖尿病支援基金
1型糖尿病の関連記事
- 世界初の週1回投与の持効型溶解インスリン製剤 注射回数を減らし糖尿病患者の負担を軽減
- 腎不全の患者さんを透析から解放 腎臓の新しい移植医療が成功 「異種移植」とは?
- 【1型糖尿病の最新情報】幹細胞由来の膵島細胞を移植する治療法の開発 危険な低血糖を防ぐ新しい方法も
- 若い人の糖尿病が世界的に増加 日本人は糖尿病になりやすい体質をもっている 若いときから糖尿病の予防戦略が必要
- 【1型糖尿病の最新情報】iPS細胞から作った膵島細胞を移植 日本でも治験を開始 海外には成功例も
- 1型糖尿病のランナーが東京マラソンを完走 CGMとインスリンポンプを組み合わせたシステムでより活動的に
- 運動に取り組み糖尿病を改善 血糖値が下がりすぎる低血糖にもご注意 1型糖尿病の人に最適な運動法は?
- 「スマートインスリン」の開発が前進 血糖値が高いときだけ作用する新タイプのインスリン製剤 1型糖尿病の負担を軽減
- 1型糖尿病の子供たちはメンタルヘルス上の問題を抱えることが多い ケアが必要
- 糖尿病の医療はここまで進歩している 合併症を予防するための戦略が必要 糖尿病の最新情報