ニュース
2017年04月20日
Once Weekly 製剤の功罪、その意義と療養指導上の問題 難波光義 先生
- キーワード
- インクレチン関連薬 糖尿病リソースガイド
糖尿病専門医による知見を集約した「糖尿病情報スクランブル」の「オピニオンリーダーによる糖尿病ガイダンス」では、難波 光義 先生(兵庫医科大学病院 病院長)による「Once Weekly 製剤の功罪 〜その意義と療養指導上の問題〜」を公開しました。
「オピニオンリーダーによる糖尿病ガイダンス」へ ▶
「オピニオンリーダーによる糖尿病ガイダンス」へ ▶
Once Weekly 製剤の功罪
〜その意義と療養指導上の問題〜(本文より)
〜その意義と療養指導上の問題〜(本文より)
インクレチン関連薬だからこそのOnce Weekly製剤
ここ数年で、DPP-4阻害薬とGLP-1受容体作動薬がそれぞれ2種類、計4種類の週1回(Once Weekly)製剤が登場しました。いずれもインクレチン関連薬であり、単剤では低血糖を来しにくいこと、シックデイ時の休薬が他の血糖降下薬ほど厳格には必要とされずに安全性を保ちやすいことから、作用時間の長期化に向いているという特徴があり、新たな治療選択肢として徐々に存在感が増してきています。
ただし作用時間の長期化という点では骨粗鬆症領域のビスホスホネート製剤が先行しています。ビスホスホネートは骨粗鬆症治療のキードラッグ的存在であるものの、空腹時に服用し、かつ服用後しばらく横になってはいけないなどの制約があり、患者さんにとって"飲みづらい"薬です。その"飲みづらさ"を少しでも解消して治療継続率を高めるために、連日投与から週1回製剤、月1回製剤、年1回製剤へと進化してきたという歴史があります。
[ DM-NET ]
日本医療・健康情報研究所
インクレチン関連薬の関連記事
- 医療者向け【抽選で100名様にプレゼント】製剤の特徴と薬価が一目でわかる! 最新版『インスリン製剤早見表2022-2023』公開
- さらに見やすく!新薬価も反映『インスリン製剤早見表2020-2021』 糖尿病リソースガイド
- 「糖尿病の飲み薬」を知って効果的に治療 どのような種類があるのか?
- 『インスリン製剤・インクレチン関連薬・SGLT2阻害薬 早見表2019-2020』を公開
- 「糖尿病標準診療マニュアル」第15版(一般診療所・クリニック向け)を公開
- 持参薬の確認で糖尿病患者の救急外来受診が減少 約3万人の米国人患者を対象に分析
- 週1回投与のGLP-1受容体作動薬でHbA1c値と体重が低下 消化器系の有害事象は増加
- 糖尿病患者の薬物療法の負担を測定 負担が強いとHbA1c値は悪化
- 「ミドリムシ」から糖尿病を改善する成分 「痩せるホルモン」を促進
- 高齢患者の急性膵炎リスクにDPP-4阻害薬の関与なし