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2015年11月02日
食事療法を安心・確実に続けるために「宅配食」が効果的
武蔵野フーズは、糖尿病の食事療法への理解を深める目的で、10月4日に都内で「第14回病態栄養セミナー」を開催した。武蔵野フーズが提供する宅配食サービス「健康宅配」ランチの試食会と講演が行われた。
蒲池桂子 先生(女子栄養大学栄養クリニック)

特に摂り過ぎに注意する必要がある食品は、炭水化物(糖質)を多く含む「ごはん、パン」、衣に脂質が多く含まれる「揚げ物」、糖質を多量に含んでいるものが多い「清涼飲料水」、果糖が多く含まれているため血糖値が上がってしまう「果物」、食欲を増進させ食事療法を乱す原因になる「アルコール」だ。

そんな人でも、宅配食サービスを利用すれば、食事療法を安心して続けることができる。宅配食メーカーの努力によって、プロの管理栄養士によりエネルギー量や栄養のバランスが調整された治療食のメニューが豊富に用意されている。
宅配食のメリットは、(1)栄養の基準値を厳守しながらも、食材は豊富に使用、(2)工夫された日替わり献立や味のおかげで、飽きることがなく、心理的負担も少ない、(3)1人分の食事を別に準備する負担がないことなど。食事療法の一環として、食事管理をしっかりでき、食べて実感をもてる宅配食の利用は価値が高い。
税所芳史 先生(慶應義塾大学医学部内科学教室腎臓内分泌代謝内科)

税所氏の研究によると、インスリンを分泌するβ細胞の量が、2型糖尿病の人では健康な人に比べ45%減っている。β細胞の障害は血糖コントロールの悪化につながり、日本人では軽度の肥満からインスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」が強くなる傾向がある。「糖尿病の食事療法は、β細胞という貴重な臓器を長持ちさせるための最善の方法です」と、税所氏は指摘する。

1日の摂取エネルギー量のうち、炭水化物は50〜60%、タンパク質は15〜20%、脂質は25%未満にあらかじめ調整してある。ビタミンやミネラル、食物繊維(1日11〜19g以上)に加え、不飽和脂肪酸もバランス良く含んでいる。不飽和脂肪酸には、動脈硬化や血栓を防ぐ、血圧を下げる、悪玉のLDLコレステロールを減らすなど、さまざまな作用がある。
武蔵野フーズの「健康宅配」は1996年に、自宅で健康管理が必要な人や、高齢で一人暮らしの人向けの食事セットとして始まった。現在では利用者の登録数は7万人を超え、1日8,000食が食卓に届けられている。おいしさはもちろんのこと、管理栄養士が考案した献立、喜ばれるメニュー作りが支持されている。
「健康宅配」の食材は、エコファーマ認定を取得した指定農家から調達した野菜を使用するなど、工夫されている。原材料の調達から商品開発、製造・宅配まで一貫体制で提供しており、玄関先に届けてくれる。


当日の試食会では、清水港水揚げのマグロを使ったメンチカツを主菜とした冷蔵の日替わり献立「すこやか膳」が提供され、参加者からは「おいしい」という感想が多数寄せられた。「健康宅配」は衛生管理が徹底された工場で製造され、商品開発から製造、宅配まで一貫体制で提供されており、安全面でも高く評価されている。
デザートがあると、満足度が高くなり、食べたという気持ちになる患者も少なくない。「すこやか膳」では、エネルギーを適切に調整した上で、フルーツや牛乳、ヨーグルトなどが添えられており、満足感を得られる工夫がしてある。
また、保存が効く冷凍食のエネルギー調整食「健康美膳」も用意されている。エネルギー調整が必要な人向けの冷凍おかずセットで、自宅で気軽に健康的な食事ができる。肉好きな人、魚好きの人、良質な素材にこだわる人にも対応している、食事療法を無理なく続けられるエネルギー調整食だ。
腎臓病や糖尿病腎症に対応した低タンパク質コースの冷蔵日替わり献立「やすらぎ膳」もある。冷凍食の「健康美膳」にも低タンパク質コースが用意されてある。
腎症の患者や家族が、タンパク質や塩分、カリウムを計算して調整し食事を作るのは大変だが、宅配食であれば栄養成分表示が細かく表示してあるので、食事療法を容易に安心して続けられる。
武蔵野フーズ 健康宅配オンラインショップ
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