ニュース
2013年02月25日
持効型溶解インスリン「トレシーバ」 1日1回投与でより平坦でピークのない血糖降下作用
ノボ ノルディスク ファーマは、持効型溶解インスリンアナログ注射液「トレシーバ注 フレックスタッチ」と「トレシーバ注 ペンフィル」(一般名:インスリン デグルデク)を3月7日に発売すると発表した。
1日1回投与でより平坦でピークのない血糖降下作用
トレシーバは、1日1回の投与でより安定した血糖降下作用を得られる持効型溶解インスリンアナログ。作用が平坦で安定しており持続時間が長く、インスリンの基礎分泌の補充に適している。
第3相試験では、インスリン グラルギンと同程度の血糖コントロール改善を達成しつつ、夜間低血糖の発現頻度が低くなることが示された。
「製剤の特性から、低血糖、特に夜間低血糖の不安を軽減し、より積極的な血糖コントロールを可能にすることが期待されます。これまで基礎インスリン製剤を1日2回投与していた患者さんも、トレシーバによって1日1回の投与で済むようになるでしょう」と、ノボ ノルディスク ファーマのクラウス アイラセン氏は述べている。
注入ボタンが伸びず、注入ボタンが軽くて押しやすい、新しいプレフィルド型ペン型注入器フレックスタッチ採用。専用のインスリンペン型注入器にセットして使用するペンフィル製剤も発売される。
トレシーバの有効成分であるインスリン デグルデクは、製剤中で2つのヘキサマーからなる安定した可溶性のダイヘキサマーとして存在している。皮下投与後可溶性の長く安定したマルチヘキサマーを形成する。マルチヘキサマーとは、インスリンのヘキサマーが結合し、長く鎖のようにつながった状態で、そのままでは血管壁を通過できない。 | |
マルチヘキサマーの端からインスリンモノマーが徐々に解離し、ゆっくりかつ持続的に血中へ移行することにより、長い作用の持続化を実現する。 |
| トレシーバ注 フレックスタッチ | トレシーバ注 ペンフィル |
---|---|---|
| インスリン デグルデク(遺伝子組換え) | |
| 2,546円 | 1,796円 |
| 2012年9月28日 | |
| 2013年2月22日 | |
| 2013年3月7日 | |
| (注入ボタンの色)若草色 | (カラー帯の色)若草色 |
| インスリン療法が適応となる糖尿病 | |
| 通常、成人では、初期は1日1回4〜20単位を皮下注射する。注射時刻は毎日一定とする。投与量は患者の症状及び検査所見に応じて適宜増減する。他のインスリン製剤を併用することがあるが、他のインスリン製剤の投与量を含めた維持量は、通常1日4〜80単位である。但し、必要により上記用量を超えて使用することがある。 | 通常、成人では、初期は1日1回4〜20単位を専用のインスリンペン型注入器を用いて皮下注射する。注射時刻は毎日一定とする。投与量は患者の症状及び検査所見に応じて適宜増減する。他のインスリン製剤を併用することがあるが、他のインスリン製剤の投与量を含めた維持量は、通常1日4〜80単位である。但し、必要により上記用量を超えて使用することがある。 |
|
*日本人被験者では26時間まで、外国人被験者では42時間まで血糖降下作用(作用持続時間)を評価しました。
| |
| ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 |
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
おすすめニュースの関連記事
- 【座談会】先生たちのSAP体験談2 インスリンポンプの新機能を使って
- 糖尿病のインスリン療法(BOT)で注射量の調整を自分で行うことに不安を感じている人は半数 ネットワークアンケートより
- インフルエンザを防ぐ最善の方法は「ワクチン接種」を受けること 糖尿病のある人はとくに重要
- 糖尿病とともに生きる 糖尿病は人生の妨げにならない WHOの「グローバル糖尿病コンパクト」
- 糖尿病の人の足を守るために 気づかず進行する「足の動脈硬化(LEAD)」にご注意 日本初の研究を開始
- 糖質量からお店や商品が探せるアプリ「ドコカボ」〜開発者の赤坂さん夫妻に聞く[PR]
- 【座談会】先生たちのSAP体験談 ~ご自身のこと、患者さんのこと~
- 糖尿病が「治る」病気に? 100⼈に1⼈は⾎糖値が正常化し薬が不要に こんな人が「寛解」しやすい
- 【新型コロナ】糖尿病の人はワクチンの追加接種が必要 ワクチンはもっとも安全で効果的な方法
- 「低炭水化物ダイエット」は植物ベースだと糖尿病に良い 1万人以上を34年調査