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2012年08月04日
日本人の平均寿命 男性79.4歳、女性85.9歳
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厚生労働省は26日、日本人の平均寿命や平均余命などをまとめた「2011年簡易生命」を発表した。それによると、2011年の日本人の平均寿命は、男性が79.44歳、女性が85.90歳。前年と比較すると、女性は0.40歳、男性は0.11歳下回った。厚労省によると、東日本大震災により多くの死者が出たことが大きな原因だという。
平均余命は、それぞれの年齢の人が平均で何年生きられるかを予測した数値で、平均寿命は、0歳の子どもが平均で何年生きられるかを予測した数値。
主な年齢の平均余命(出典:厚生労働省「2011年簡易生命」)
世界各国と比べると、日本人の平均寿命は、米国(男性76.2歳、女性81.1歳)、英国(男性78.2歳、女性82.3歳)、フランス(男性78.2歳、女性84.8歳)、ドイツ(男性77.5歳、女性82.6歳)、イタリア(男性79.4歳、女性84.5歳)よりも長い。
震災以外の主な死因は、65歳男性ではがんが28.7%ともっとも多く、心疾患(14.7%)、肺炎(13.5%)、脳血管疾患(9.7%)の順に多い。65歳女性では、心疾患(高血圧を除く、以下同)が19.2%ともっとも多く、がん(18.3%)、肺炎(11.6%)、脳血管疾患(11.4%)の順に多い。
また、ある年齢の人が将来どの死因で死亡するか計算し確率で表した「死因別死亡確率」は、65歳の場合、男女ともにがんで将来死亡する確率がもっとも高く、男性が28.7%、女性が18.3%。次いで、男性は心疾患14.7%、肺炎13.5%、脳血管疾患9.7%、女性は心疾患19.2%、脳血管疾患11.4%、肺炎11.6%の順となった。
特定死因を除去した場合の平均余命の延びは、65歳では、がん(男性2.9年、女性1.9年)、心疾患(男性1.1年、女性1.4年)、脳血管疾患(男性0.7年、女性0.8年)、肺炎(男性0.9年、女性0.7年)となっている。
平成23年(2011年)簡易生命表の概況(厚生労働省)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所