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2010年10月20日

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食事療法

栄養バランス改善、意欲が高いとストレスが少ない 東京都調査

 東京都はこのほど、都民の健康・医療に関する意識などを調査した「都民の健康と医療に関する実態と意識」の結果を公表した。生活習慣病の死亡者数が年々増えている一方で、自分の健康に関心をもつ人も増えており、食生活に気を使っている人ほどストレスも少ない現状が浮き彫りになった。
生活習慣病の死亡者数は年々増加
 生活習慣病の死亡者数は東京都でも、全国と同様に年々増えている。生活習慣病による人口10万人当たり死亡者数は、2008年は469.0人だった。疾患別にみると、がん(悪性新生物)が249.6人、高血圧性を除く心疾患が122.2人、脳血管疾患が82.5人、糖尿病が10.5人、高血圧性疾患が4.3人だった。2004年調査に比べ、脳血管疾患が88.7人から減少した以外は、すべて増加している。
医療機関の受診 最初にかかるのは「診療所」が7割
 かぜなどのちょっとした体の不調で、まず最初にかかる医療機関を聞いたところ、「近くの診療所」の割合がもっとも高く72.1%、次いで「地域の病院」16.8%、「都立病院や大学病院などの大きな病院」4.5%だった。また、かかりつけ医が「いる」と回答した人は8割に上った。
食生活の改善意欲 意識の高い人ほど栄養バランス対策
 自分の健康や食生活をより良い方向にすることに関心があるか聞いたところ、「十分にある」「少しある」と答えた割合がそれぞれ53.2%、36.0%で、8割以上の人は自分の健康・食生活の改善に対し意欲をもっていることが示された。

 食事の栄養バランスの改善に対し意欲をもっている人ほど、主食・主菜・副菜をそろえた食事をしている割合が高く、「朝食の欠食が少ない」「睡眠時間が足りている」と答えた人が多かった。

 1日の食事(3食)のうち、主食(ご飯、パン、麺類など)、主菜(肉、魚、卵、豆腐などの豆製品を使ったおかず)、副菜(野菜を使ったおかず)をそろえた食事をしているか聞いたところ、「3食ともそろえている」人は19.7%のみ。「2食はそろえている」がもっとも高く39.5%だった。

 健康・食生活の改善に対する意欲が「十分にある」と答えた人では、主食・主菜・副菜を「そろえている」人の割合が25.7%と高かったが、「あまりない」と答えた人では13.4%にとどまった。

 食事の栄養バランスとストレスの有無は密接に関連していることも示された。悩みやストレスが「ほとんどない」人では、「3食をそろえている」人が33.0%でもっとも多い一方で、悩みやストレスが「よくある」「たまにある」と回答した人では、それぞれ14.0%、17.5%といずれも低かった。

 また、ストレスを感じている人の割合は、朝食をとっている人ほど少ないことも示された。「朝食を必ず食べる」と回答した人は全体の3分の2だったが、悩みやストレスの有無別にみると、悩みやストレスが「ほとんどない」「あまりない」人では、朝食を食べている人の割合がそれぞれ80.2%、73.3%と非常に高く、悩みやストレスが「よくある」「たまにある」という人では、58.6%、67.5%に低下した。

 睡眠時間についても同様の傾向がみられた。「朝食を必ず食べる」人では、睡眠時間が「十分足りている」という人の割合が75.9%と高かった。

悩みやストレスの状況
 このほか、悩みやストレスについて聞いた設問では、66.4%が毎日の生活で悩みやストレスが「ある」と回答。悩みやストレスの相談先は「家族」の割合がもっとも高く41.8%、「病院・診療所の医師」は8.4%、公的な機関(保健所や福祉センターなどの相談窓口)は2.2%だった。
喫煙者の過半数が「禁煙したい」
 たばこを「毎日吸う」「ときどき吸っている」と答えた人に、たばこをやめたいと思うかを聞いたところ、「やめたい」と「できればやめたい」の割合が56.5%と高く、喫煙者の過半数は禁煙意欲をもっていることが分かった。

都民の健康と医療に関する実態と意識(平成21年度東京都福祉保健基礎調査)

調査の概要は下記のとおり。

調査基準日2009年10月14日(調査期間 2009年10月14日〜11月13日)
調査対象者住民基本台帳から無作為に抽出した6000世帯と調査基準日現在満20歳以上の世帯員
集計対象 1. 世帯と世帯員の状況
調査の客体6000世帯のうち、回答を得られた3952世帯(回収率 65.9%)
2. 健康と医療に関する意識調査
3952世帯(9353人)のうち、回答を得られた満20歳以上の世帯員7259人
ただし、健診・保健指導の状況については、7259人のうち、40歳以上75歳未満の4230人が調査対象。

[ Terahata ]

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