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2009年09月04日

【人口動態統計】 心疾患と脳血管疾患による死亡が27%

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 厚生労働省は9月3日、「2008年人口動態統計」の確定数を発表した。
  • 日本人の人口の自然増減数は5万1251人の減少で、前年の1万8516人減少に比べさらに減少した。
  • 出生数は109万1156人で、前年に比べ1338人増加した。1人の女性が生涯に産む子供の数を示す「合計特殊出生率」は1.37で、前年の1.34を上回った。
  • 死亡数は114万2407人で3万4073人増加した。人口1000人当たりの死亡率は9.1で前年の8.8を上回った。
死因1位は悪性新生物
 2008年の死亡数と死亡総数に占める割合を死因別にみると、1位「悪性新生物(がん)」(34万2963人・30.0%)、2位「心疾患」(18万1928人・15.9%)、3位「脳血管疾患」(12万7023人・11.1%)、4位「肺炎」(11万5317人・10.1%)の順。

 亡くなった人の30%はがんにより死亡し、27%は心疾患と脳血管疾患により死亡したことになる。

 心疾患は1985年に脳血管疾患にかわり第2位となり、その後も死亡数・死亡率ともに上昇傾向を示し、2008年の全死亡者に占める割合は15.9%になった。脳血管疾患は1970年頃までは死亡率が高かったが、1981年には悪性新生物に代わり第2位に、85年には心疾患に代わり第3位になり、死亡数・死亡率ともに低下を続けている。

 糖尿病による死亡数は1万4446人(男性7618人、女性6844人)で前年より微増した。ただし、この数値には糖尿病によって発症頻度が高くなる心疾患や脳血管疾患などの死亡数は含まれない。心疾患と脳血管疾患を足した死亡数の割合は全体の28%に上る。

平成20年 人口動態統計(確定数)の概況(厚生労働省)

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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