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2009年07月02日
インスリングラルギンについての発表 学会が注意を呼びかけ
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持効型溶解インスリン「ランタス」(一般名:インスリングラルギン)について、インスリングラルギンで治療をしている患者でがんの頻度が高くなると指摘した研究論文が、欧州糖尿病学会(EASD)の学会誌に掲載された。ただし、がんの頻度が高くならないという論文も同時に発表されており、確かな結論を得られていない。
これを受けて、糖尿病に関連する国内外の各学会は声明を発表し、さらに詳しい研究調査が必要であることを強調し、「インスリン治療が必要な糖尿病患者は治療を中断してはいけない」「インスリン治療については自分で判断しないで主治医に相談するべきだ」と注意を呼びかけてい
「明確な結論は出ていない」
EASDの学会誌「Diabetologia」(オンライン版)に6月26日付で、インスリングラルギンに関するいくつかの論文が掲載された。ドイツ、スウェーデン、スコットランド、英国で実施された研究についての論文で、このうち少なくとも2つの論文がんの発症リスクについて指摘し、一部の患者で他のインスリンを使用した患者と比べがんのリスクが高まったとしている。ただし、がんの頻度が高くならないという論文も同時に発表されてい- 今回の件について、医薬品医療機器総合機構は、日本糖尿病学会が患者への提供を開始した「ランタス」の適正使用情報をホームページ上に掲載した。
「現在、インスリンを使用している患者さんは、ご自身の判断でインスリンの注射量を変更したり使用をやめたりしないでください。また、現在のご自身のインスリン治療に不安を感じていらっしやる方は、ぜひ主治医にご相談ください」と注意を呼びかけている。
医薬品医療機器情報提供ホームページ(医薬品医療機器総合機構)
- 国立国際医療センター 糖尿病情報センターでは、下記の情報を公開した。
インスリングラルギン(ランタス)についてのお知らせ(患者・一般向け、医療関係者向け)(2009年5月22日掲載、5月25日改訂)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所