ニュース

2008年03月04日

トクホ市場は6,800億円 日本健康・栄養食品協会

キーワード
 日本健康・栄養食品協会(林裕造理事長)は、特定保健用食品(トクホ)市場規模は6,798億円と推定されると公表した。トクホを開発、販売している企業を対象に昨年11月から12月にかけアンケート調査を行い、662品目についての集計結果をまとめたもの。調査は1997年から隔年で行われており今回が6回目となる。
トクホ許可件数は過去最大
 トクホの表示許可・承認数は2007年12月末現在で755品目。2年間の年間許可件数は186品目、うち2007年分の件数は128品目で過去最大だった。

 2007年度のトクホ市場は6,798億円で、2005年度から7.9%増加した。用途別にみると、市場が拡大しているのは中性脂肪・体脂肪関連が1,606億円で、2005年から82.4%増。血圧関連が250億円(同69.6%増)、コレステロールが230億円(1%増)だった。

 血糖値関連のトクホは210億円で、9.6%減少した。2003年の277億円をピークに売上は低下している。

インターネットでの購入が増えている
 トクホが売られている流通経路は、スーパー・デパートが43%、戸配が33%、コンビニが16%だった。今回はじめて「ネット通販」の項目を設けて集計したところ、通信販売の25%を占め、金額は約15億円に達していることがわかった。インターネットでトクホは制度の解説とともに紹介されることが多く、今後も市場が拡大するとみている。

 広告媒体に関する調査でもインターネットは25%で1位、以下は雑誌 22%、新聞 19%と続いた。

 トクホの表示許可第1号は1993年に現れ、2005年から「条件付き特定保健用食品」「規格基準型特定保健用食品」「疾病リスク低減表示の容認」なども出てきた。今年4月からは特定健診・保健指導が始められる。トクホのニーズは今後も増えるとみられている。

(財)日本健康・栄養食品協会

関連情報
健康食品や健康情報はほんとうに安全?
健康食品を利用するときの注意点

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

play_circle_filled 記事の二次利用について

このページの
TOPへ ▲