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2007年11月12日

いまより1000歩多く歩こう 運動促進会が発足 [徳島]

 徳島県医師会などが、県民にウォーキングなどの運動習慣を身につけてもらおうと、「プラス1000歩県民運動促進会」(会長:島健二・徳島大学名誉教授)を発足させた。県内各地でウォーキング教室を開き、生活習慣の改善を促す。
あと1000歩、歩こう
 政府の調査によると、徳島県で2004年に糖尿病で死亡した人の比率は10万人当たり16.6人と、全国平均の10.2人を上回り、12年連続で全国ワースト1位だった。

 同県の「県民健康・栄養調査」(2003年)によると、「糖尿病が強く疑われる人」と「可能性を否定できない人」を合わせた40歳以上の人は約11万6,000人と、県民の4人に1人の割合。こちらも全国平均の6人に1人と比べ高い割合だ。肥満率も男性37.2%(27.8%)、女性26.1%(22.2%)と全国平均より高い。

 これには食事と運動という生活習慣が大きく関わっている。運動については、同県の1日当たりの歩行数は全国平均と比べ、およそ1,000歩少ない。乗用車が普及した影響で、運動をする頻度が減った。「歩いて5分の場所へたばこを買いに行くときも車で移動する」習慣が定着したからだという。

 運動不足を克服するため、県の関係団体が協力し、いまより1,000歩多く歩こうという「プラス1000」運動を展開することを決めた。12月1日に県民向けのシンポジウムを県医師会館で開く。

徳島の健康づくり推奨店
 徳島では、自治体や関連団体がさまざまな対策に取り組む一方で、メニューにエネルギーや栄養成分を表示する外食店を増やすなど実地の運動も拡がりをみせている。

 県が2004年に始めた健康的な食習慣の推進に積極的な「健康づくり推奨店」の認定は50件を超えたという。メニューの栄養成分を表示し、脂質や塩味などを抑え、食事バランスガイドの表示している飲食店や弁当店が推奨店となる。

健康づくり推奨店一覧(徳島県ホームページ)
徳島県医師会ホームページ(生活習慣病予防対策委員会)
 -糖尿病診療の早期介入マニュアル

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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