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2026年06月01日
しびれ、痛み、感覚異常 ~静かに進行する糖尿病性神経障害(高座渋谷つばさクリニック 武井智昭院長)~
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血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高くなる糖尿病。国内で糖尿病治療を受けている患者は550万人以上、予備軍を合わせると2000万人とされる。高座渋谷つばさクリニック(神奈川県大和市)の武井智昭院長は「初期には自覚症状が乏しいことが多く、気付かないうちに進行してさまざまな症状が表れます」と話す。

糖尿病性神経障害の主な症状
◇足切断となるケースも
糖尿病性神経障害は、糖尿病網膜症や糖尿病腎症とともに糖尿病の三大合併症に数えられる疾患の一つ。高血糖の状態が長期化することで神経に障害を来す合併症だ。
糖尿病と診断された時点で既に約5%の患者が神経障害を合併しており、罹患(りかん)期間が10年程度になると30~40%が発症する。国内の糖尿病性神経障害の患者は、数百万人程度だ。
糖尿病で神経が障害されると足先や指先がしびれたり、感覚が失われたりする他、足の末端部分に違和感を覚えたり、チクチクとした感覚が生じたりする。このような感覚・運動神経障害の他、自律神経が損なわれると、全身に症状が及ぶ。「自律神経は、心臓や胃腸などの臓器をつかさどる。障害されると、立ちくらみや胃の不快感、発汗異常、排尿障害、便秘など多様な症状が表れます」
低血糖の症状を自覚できなくなる「無自覚性低血糖」や、胸の痛みを感じないまま進行する「無痛性心筋梗塞」などの重篤リスクも高まる。
足の清潔を保ち、自分の足に合う靴を履くなど十分な「フットケア」がない場合には、潰瘍や壊疽(えそ)に至り、足切断となるケースも少なくない。
◇薬物療法で症状緩和
糖尿病の治療は、血糖コントロールが基本だ。その上で、糖尿病性神経障害がある場合は、症状に応じた薬物療法が行われる。
代表的な薬剤は、非ステロイド性消炎鎮痛剤などの痛み止めの他、神経の過剰な興奮を抑える「プレガバリン」や、神経伝達物質に作用して痛みを軽減する「デュロキセチン」などで、個々の症状や全身状態に応じて処方される。
「血糖コントロールや神経症状の改善具合を確認し、医師と相談しながら治療を継続することが大切です」と武井院長は話す。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
[時事通信社 2026年6月1日]
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