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2007年05月16日
子供の食習慣改善への関心が高い 2005年国民健康・栄養調査 (2)
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厚生労働省が発表した2005年国民健康・栄養調査で、子供の肥満が増加する一方で、やせている子供も増えている傾向があることがわかった。
同省は毎年、食生活や体形についての調査を全世代を対象に実施しているが、子供の調査は12年ぶりで、1988、93年に続き3回目。
子供の「肥満」と「やせ気味」が増加
子供の体型の変化 (小中学生)![]() 6歳から14歳の子供の肥満度は、実測体重と日比式から求められる標準体重とを比較して判定した。 |
「肥満」、「太りぎみ」あるいは「やせすぎ」、「やせぎみ」の子供は、それぞれ約2〜3割だった。一方で、体型が普通の男子は64.0%(1988年)から57.0%(2005年)、女子は62.1%から56.6%に減少した。
小中学生を対象に、身長に係数をかけて算出した標準体重と実測体重から肥満度を判定した。肥満度20%以上は「肥満」、10%以上20%未満は「太りぎみ」、マイナス20%未満は「やせすぎ」などと判定。
子供の肥満傾向は、文部科学省がまとめた「学校保健統計調査」にも現れている。
食習慣の改善に関心が高い
子供の現在の食習慣について質問したところ、「改善したい」と回答した人が57.2%と過半数に上り、関心の高さが窺える。一方で、子供の食生活についての調査では、夕食を午後7時以降に食べる小中学生が46.2%と、12年前の36.2%から10.0ポイント増加した。うち午後8時以降に食べる子供は7.1%で、12年前の1.7%から5.4ポイント増えるなど、親世代に比べ子供の食習慣が大きく変化したことがわかった。
子供の食習慣で改善したい点 (小中学生)
厚生労働省資料を一部変更
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●詳しくは厚生労働省のサイトへ
平成17年 国民健康・栄養調査結果の概要について
関連情報
中高年の3割が糖尿病有病者か予備群 2005年国民健康・栄養調査 (1)
9歳から17歳の男子で肥満が1割以上 文科省調査
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所