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2007年03月23日

世界糖尿病人口は3億8000万人に 半分がアジアに集中

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 国際糖尿病連合(IDF)の発表によると、世界の2007年現在の糖尿病人口は2億4,600万人。2025年には3億8,000万人に増加すると予測されている。

世界の糖尿病とIGT(耐糖能異常)人口
 2007年2025年
世界人口66億人79億人
糖尿病
有病率
有病数
6.0%
2億4,600万人
7.3%
3億8,000万人
IGT(耐糖能異常)
有病率
有病数
7.5%
3億800万人
8.0%
4億1,800万人
 調査結果は「糖尿病アトラス」にまとめられ、昨年12月に南アフリカのケープタウンで開催された第19回国際糖尿病会議で発表された。

 IDFに加入している200以上の国や地域の糖尿病協会などの組織、世界のおよそ30の疫学調査を基に、糖尿病と糖尿病予備群(IGT:耐糖能異常)の数と、2025年の予測数、糖尿病の医療費を概算した。

 現在の糖尿病人口である2億4,600万人のうち80%は途上国に集中しており、爆発的に増えている。いずれの国や地域でも、前回の調査と比べ共通してみられる点は、より若い世代で2型糖尿病が増えていることだ。

世界の糖尿病人口
2007年現在の糖尿病有病者数と2025年の予測数
糖尿病アトラス
Diabetes Atlas, third edition

世界の200以上の国や地域の糖尿病有病者、予備群の概算、糖尿病の医療費などをIDFがまとめたもの。
 日本は、オーストラリア、中国、韓国、インドネシアなどともに、西太平洋地区に分類されている。西太平洋地区は世界で最も有病数が増えると予測されている。次に有病数が増えると予測されているのはインドを含む南東アジア地区。

 現在最も糖尿病有病者が多い国の順位は、1位 インド(4,090万人)、2位 中国(3,980万)、さらに3位 米国、4位 ロシア、5位 ドイツ、6位 日本、7位 パキスタン、8位 ブラジル、9位 メキシコとエジプトと続く。世界トップ10のうち7カ国を途上国が占めている。

 糖尿病は未治療あるいはコントロール不十分のまま放置されると、腎障害、失明、血管障害、神経障害、心疾患などを引き起こす。また、世界で糖尿病により命を落とす人は年間380万人に上る。

国連決議、世界基金の設立へ
 国際糖尿病連合(IDF)は、昨年12月の国際会議で糖尿病についての国連決議を要請し採択された。今年から11月14日は世界糖尿病デーとして国連の主催で開催されことになった。しかし、こうした国際的な対策が途上国で成果を上げるまでに、時間を要すると考えられている。

 そこでIDFでは、今年3月に米国ニューヨークで約20カ国の医療関係者、患者団体、政府関係者などが集まって開かれた「世界糖尿病リーダーシップフォーラム」で、糖尿病の治療促進と予防のため、世界基金の設置を呼びかけると発表した。

●詳しくは国際糖尿病連合(IDF)のサイトへ
 糖尿病アトラス(Diabetes Atlas, third edition)

関連情報
糖尿病が国連決議 「unite for diabetes」

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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