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2006年09月20日
人間ドック受診で「異常なし」は12.3%
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日本人間ドック学会と日本病院会は、全国の人間ドックを受診した約270万人を対象に調査を行い、「2005年 人間ドックの現況」にまとめ公表した。
検査で異常が多かった項目は、生活習慣病やメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に関するものだった。特に生活習慣病についての成績では87.7%で何らかの異常が見つかり、「異常なし」と判定されたのは全体の12.3%で、ほとんどの受診者で何らかの異常が発見された。
しかし、その過半数はC判定とされた軽度異常の経過観察例で、さらに多くがメタボリックシンドロームに該当することから、生活習慣改善に向けた指導の徹底などの新たな対策が求められる結果となった。
異常の頻度を項目別にみると、肝機能異常が最も多く26.6%、また高コレステロール25.5%、肥満23%、耐糖能異常12.5%、高中性脂肪15%、高血圧15.4%など、メタボリックシンドロームに関連した異常が多くを占めた。生活習慣に関連の深いこれら6項目の異常頻度は、すべての項目で増加の傾向が続いている。
同学会はこうした健康度悪化の理由として、(1)生活習慣の欧米化、(2)専門の各学会が発表した検査値のガイドラインを採用した結果、基準範囲が従来より厳しくなったこと、(3)人間ドックを繰り返し受診する人が増え高齢化が進んでいること、(4)社会環境が変化しストレスが生活習慣を悪化させる原因となっていることを挙げている。
特にストレスは生活習慣病の源流として関連が深いとし、人間ドック担当医による問診票を活用したストレスチェックの実施などが課題とされた。
●詳しくは日本人間ドック学会のサイトへ/情報掲載ページ(PDFファイル)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所