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2006年04月28日
英国の子供の肥満は10年間に2倍に
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英国で子供の肥満が増えており、3人に1人が肥満か過体重という深刻な状況にあると発表された。
子供の肥満は“時限爆弾”
英国の保健・社会福祉情報センター(Health and Social Care Information Centre)がこのほど明らかにした国内の2,000人の子供を対象に行った肥満に関する調査で、この10年間に過体重(BMIが25以上、30未満)および肥満(BMIが30以上)の子供の割合がほぼ倍増し、3人に1人が肥満か過体重という深刻な状況になっていることが分かった。
11歳から15歳までのBMIが30以上の肥満の割合は、1995年時点で男子14%、女子15%だったが、2004年時点ではそれぞれ24%、26%に増えたという。
2歳から10歳については肥満の割合は、95年時点で男子10%、女子10%から、10年間でそれぞれ16%、11%へと増えた。
2歳から15歳までの肥満と過体重を合わせた子供の比率は、95年時点で男子24%、女子15%だったのが、2004年にはそれぞれ33%、35.1%に上る。
子供の肥満の増加は、将来に2型糖尿病と心臓血管系の病気の発症増加につながる。全国肥満フォーラム(National Obesity Forum)代表のコリン・ウェイン氏は、こうした状況について「将来の国民の健康に由々しき影響があるだろうと」と懸念し、「まるで時限爆弾のようだ。私たちは両親より平均余命が短い世代を育てている危険がある。」とコメントしている成人でも4人に1人が肥満
同センターの英国の成人約8,000人を対象にした調査によると、BMIが30以上の肥満の割合は1993年時点で男性13.2%、女性16.4%だったのが、2004年時点ではそれぞれ23.6%、23.8%に増えた。英国の成人のうち、ほぼ4人に1人が肥満と判定される。
ただし、30分間の軽い運動を1週間に5回以上行っている人の割合は、男性で32%から35%、女性で21%から24%へと上昇した。野菜や果物を毎日多めに食べる人も増えている。さらに、男性の喫煙者の割合は、28%から22%に、女性は26%から23%に低下した。
英国の国民医療保険(National Health Service)の計上した肥満にかかる医療費は、全体で約10億ポンド(約2,100億円)に上るという。
詳細は保健・社会福祉情報センター(英文、リリース)
BMI(ボディーマスインデックス)は、肥満の程度を表す指標。日本肥満学会の基準ではBMI25以上を肥満と判定するが、WHOの判定基準ではBMI30以上を肥満と判定し、25.0以上30.0未満だとOverweight(過体重)と判定する。
肥満の程度によるわが国とWHO基準の比較
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BMI値 | 日本肥満学会基準 | WHO |
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18.5未満 | 低体重 | Underweight |
18.5以上 25.0未満 | 普通体重 | Normal |
25.0以上 30.0未満 | 肥満(1度) | Overweight |
30.0以上 | 肥満(2度) | Obese |
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[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所