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2006年01月11日
1型糖尿病患者における強化インスリン療法と心血管疾患
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海外の糖尿病治療の研究
1型糖尿病患者の糖尿病合併症の発症と進展を防ぐために、健常人のインスリン分泌に近づけることを目標とした強化インスリン療法が行われるが、強化療法は治療が長期に及んだ場合も有効であることを確かめたというDCCTとEDICの報告が発表された。
血糖コントロールと合併症の関連を調べた大規模臨床試験であるDCCT(Diabetes Control and Complications Trial)では、1型糖尿病患者1,441例について1993年までに平均6.5年間治療を行い、強化療法を行った群と従来の治療を行った群に分け調査した。
その後、対象患者の93%を2005年2月1日まで引き続き、糖尿病への介入と合併症に関する疫学研究であるEDIC(Epidemiology of Diabetes Interventions and Complications study)で追跡調査した。
その結果、平均17年間に強化療法を受けた群では、心血管疾患イベントのリスクが42%減少し、心筋梗塞、脳卒中、心血管疾患による死亡のリスクが57%減少した。過去2〜4週間の平均血糖値を反映する指標であるグリコヘモグロビン値も有意に改善され、腎症の早期発見に役立てられる微量アルブミン尿とアルブミン尿の測定でも、両治療群の間で有意差があった。
New England Journal of Medicine 2005 353: 2643-53
●詳細は「New England Journal of Medicine」のサイトへ(英文・要約)
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