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2005年06月23日
糖尿病予防のための戦略研究
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わが国で糖尿病患者数が急増しているのを受けて、厚生労働科学研究補助金により、成果目標を設定した大規模な研究である「糖尿病予防のための戦略研究」が進められている。
厚生科学審議会科学技術部会において、国際協力医学研究振興財団が、この戦略研究を実施することが決まった。選定された機関が、実際に研究を行なう者や研究に協力する施設等を一般公募する。
研究は、(1)2型糖尿病発症予防のための介入試験、(2)2型糖尿病患者の診療中断率改善のための介入試験、(3)2型糖尿病の血管合併症抑制のための介入試験の3つの試験で構成される。それぞれ、研究リーダーのもと、試験に参加する医療機関の公募が進められる。
戦略研究リーダーは、昨年11月に開催された「循環器疾患等総合研究事業(糖尿病予防のための戦略研究)戦略研究リーダー選考分科会」において選考された。
●詳細は国際協力医学研究振興財団のサイトへ
●詳細は厚生労働省のサイトへ
IGT(耐糖能異常)から糖尿病型への移行率が半減する介入方法の研究
研究課題1 2型糖尿病発症予防のための介入試験
地域・職域健診の要指導者で30-64歳IGT 約4,500名が対象。
戦略研究リーダー:葛谷英嗣糖尿病患者の治療の中断率が半減する介入方法の研究
研究課題2 かかりつけ医による2型糖尿病診療を支援するシステムの有効性に関するパイロット研究
都市部(人口10-20万程度)に在住し、かかりつけ医で治療する2型糖尿病患者が対象。
戦略研究リーダー:小林 正糖尿病合併症の進展を30%抑制する介入方法の研究
研究課題3 2型糖尿病の血管合併症抑制のための介入試験
HbA1cが7.0%以上の2型糖尿病で、収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上、かつ脂質代謝異常のある40-69歳の約3,000名が対象。
戦略研究リーダー:門脇 孝
●詳細は国際協力医学研究振興財団のサイトへ
●詳細は厚生労働省のサイトへ
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日本医療・健康情報研究所