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2007年05月16日

中高年の3割が糖尿病有病者か予備群 2005年国民健康・栄養調査 (1)

 厚生労働省は「2005年国民健康・栄養調査」(2006年速報を含む)を公表した。

 糖尿病について、2006年調査では1,989人のデータから、該当する人の推計値を出した。2006年調査では、40歳から74歳の中高年男性の32.2%、女性の31.5%が糖尿病有病者か予備群と推定した。

 糖尿病有病者と予備群をあわせた割合は2004年調査では男性 31.9%、女性 27.7%、2005年調査では男性 32.6%、女性 27.5%だった。年を経るごとに増加している。

糖尿病予備群・有病者の状況(40歳以上) *2006年


糖尿病予備群・有病者の判定

 国民健康・栄養調査の血液検査では、空腹時採血が困難なので、糖尿病の診断基準項目である空腹時血糖値およびHbA1cによる判定は行わなかった。判定は以下の通りに行った。

糖尿病有病者
 HbA1c6.1%以上の者、またはインスリン注射または血糖を下げる薬を服用している者。
※有病者のうち服薬者とは、インスリン注射または血糖を下げる薬を服用している者とし、総数に占める比率を示した。

糖尿病予備群
 HbA1c5.5%以上6.1%未満の者。ただしインスリン使用・血糖を下げる薬の服用者を除く。

肥満の増加がとまらない
 男性のすべての年齢階級で、肥満者の割合が20年前(1985年)、10年前(1995年)と比べて増加しており、40歳代が34.1%と最も高い。女性では、40歳代から60歳代で肥満者の割合が20年前、10年前と比べて減少したが、若い世代で低体重(やせ)が増加した。20〜30歳代の女性の22.6%がやせ。
肥満者(BMI 25以上)の割合(20歳以上)


メタボは中高年男性の2人に1人、女性の5人に1人
 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)について、2005年調査では2,575人、06年調査では2,792人のデータから、該当する人の推計値を出した。

 40歳から74歳の中高年男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドロームの該当者か予備群であることがわかった。厚労省は、男女合わせて40歳から74歳の該当者は約920万人、予備群は約980万人と推定している。

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の状況(20歳以上)



男性
メタボリックシンドロームの予備群と考えられる者 (腹囲85cm以上+項目1つ該当)
メタボリックシンドロームが強く疑われる者 (腹囲85cm以上+項目2つ以上該当)

女性
メタボリックシンドロームの予備群と考えられる者 (腹囲90cm以上+項目1つ該当)
メタボリックシンドロームが強く疑われる者 (腹囲90cm以上+項目2つ以上該当)

 参考として公表した平成18年の速報値でも、中高年の該当者と予備群の合計は男性51.4%、女性20.3%で同様だった。

●平成17年国民健康・栄養調査(厚生労働省) 概要 | 報告書

関連情報
子供の肥満とやせが増加 2005年国民健康・栄養調査 (2)

[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所

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