糖尿病Q&A1000

Q.581 血糖コントロールの改善と低血糖の起こりやすさの関係を教えてください。

 2型糖尿病の治療は食事療法と薬物療法が基本ですが、診断時点である程度血糖値が高ければ、最初から薬物療法も加えて治療を開始します。治療開始後に血糖コントロールが少し改善してくると、糖毒性(血糖値が高いことがインスリン抵抗性を強めたりインスリン分泌を低下させて、より高血糖になるような悪影響を及ぼすこと)がなくなり、血糖値をさらにコントロールしやすくなります。その結果、それまでどおりに薬物療法を続けていると、低血糖が起きやすくなってきます。そのようなときは、薬の量を減らしたり、薬物療法を中止することもあります。
 このようなことはなにも糖尿病の診断直後だけでなく、しばらく血糖コントロールが悪い状態でいたのを、あるときから治療に励むようになった場合にも、同じような現象が起こります。
2006年05月11日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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07 低血糖の対処法 [Q.561-610]のQ&A

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