糖尿病Q&A1000

Q.573 運動と低血糖の関係を教えてください。

 糖尿病の基本的な治療に運動療法があることからわかるように、運動をすると血糖値が下がります。これは、運動をすることでインスリンに対する感受性がよくなることや、筋肉細胞でブドウ糖を消費するためです。このため運動中や運動後には低血糖が起こりやすく、長時間の運動やいつもより強度の激しい運動をした場合は要注意です。
 なかでも、ハイキングのようなとくに長時間の運動をした場合、筋肉や肝臓にグリコーゲンとして蓄えられていたブドウ糖が消費尽くされてしまいます。そうなると運動後に食事をとっても、その食事から得られるブドウ糖がグリコーゲンとして貯蓄されるほうに回ってしまい、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)はなかなか上がってきません。その結果、運動を終了してから10時間以上もたった睡眠中や翌日に低血糖が起きることもあります。
2006年05月11日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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07 低血糖の対処法 [Q.561-610]のQ&A

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