糖尿病Q&A1000

Q.357 おおもとの原因が生活習慣や肥満にあるのであれば、それを改善・解消すれば動脈硬化の危険因子を減らせますか?

 はい。代謝症候群はよく、氷山にたとえられます。
「氷山の一角」ということわざがあるように、氷山は海面上に見えている山の何倍も大きな氷の塊を水面下に隠しもっています。代謝症候群の場合も、血糖値や血清脂質、血圧などの検査の基準値を上回った部分だけが、糖尿病や高脂血症、高血圧などの病気として診断されるのであって、その背後には共通の基盤、生活習慣の乱れや肥満があるのです。
 生活習慣の乱れや肥満を改善・解消することは、氷山にたとえれば水面下の氷の塊を壊すことに似ています。水面下の氷の体積が減れば海面上に突き出ている氷山が全体的に低くなるのと同じように、血糖値や血清脂質、血圧などの検査値が歩調をあわせるように改善してきます。
2006年04月26日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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03-4 動脈硬化のQ&A

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