糖尿病Q&A1000

Q.333 狭心症の発作は、どのようなときに起こるのでしょうか?

 心筋が必要としている血液量は、そのときの心臓の働き具合によって異なります。からだを安静にしているときは心臓もゆっくり働いていますから、心筋はそれほど多くの血液を必要としません。反対に階段を上ったり重い荷物を持ち歩くときは、手や足の筋肉に十分量の血液を送るために、心臓は強く働きます。そうすると心筋の血液需要も増えます。動脈硬化が起きていない健康な冠動脈なら、いくら心臓が激しく働いても、十分な血液を心筋に送り届けることができます。ところが動脈硬化が起きて冠動脈の内径が狭くなっていると、心臓の働きに見合った量の血液が供給できなくなります。このようにして起きる狭心症を「労作狭心症」といいます。
 これとは別に、冠動脈が痙攣〈けいれん〉して血液の供給量が減り、需給バランスが崩れることもあります。安静にしていて心筋の血液需要が多くないときにも発作が起こるので、「安静狭心症」と呼ばれます。夜間や早朝に発作が起きる場合、このタイプの狭心症が考えられます。安静狭心症も、多かれ少なかれ動脈硬化が関係して起こります。
2006年04月26日

※ヘモグロビンA1c(HbA1c)等の表記は記事の公開時期の値を表示しています。

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03-4 動脈硬化のQ&A

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