いま、1型糖尿病は

2007年12月28日

50年間、インスリン治療を続ける

 みなさん、インスリン治療を50年続けた方に賞が贈られる制度があることをご存知ですか。去る11月27日に、リリー インスリン50年賞の第5回目の受賞式が東京でありました。本年は2名の方が受賞されました。

第5回リリー インスリン50年賞を受賞した工藤茂雄さん(右)、中村圀子さん(左)

中央はスペシャルゲストのニコール・ジョンソンさん

 本年の授賞式には、1999年ミスアメリカのニコール ジョンソンさんもかけつけ、お祝いのスピーチをされました。
リリーインスリン50年賞とは
 これは米国で約30年の歴史を誇る賞で、50年以上インスリン療法とともに歩んでこられた糖尿病患者さんを表彰する賞です。米国ボストンにある有名なジョスリン糖尿病センターでは1970年からこのような賞が設けられていて、本賞はこれをモデルにして創設されたそうです。
 パンフレットによりますと、海外では米国を中心に日本人1人を含む約1,500人の患者さんが受賞されたとのことですが、日本では2003年に第1回目の応募がおこなわれました。よって、本年は第5回の受賞式となったわけです。
 受賞者には、ご本人のお名前を刻印した純銀製の特製メダルが贈呈されます。
 また、75年もの長きにわたってインスリン治療してこられた方に、「リリーインスリン75年賞」という賞も海外ではあるそうです。
これまで何名の方が受賞に
 これまで日本糖尿病協会機関誌「さかえ」誌上でも発表されておりましたので、皆様もご存知のことと思いますが、第1回は3人の方に、第2回は3名、第3回は2名、第4回は3名、本年の第5回は2名の方が受賞されました(第1回の1人、第2回の1人、第4回の1人、そして第5回の1人は、受賞時には東京女子医大糖尿病センターに通院されておられます)。
 すでに「さかえ」に掲載された第1回から第4回までの記事が、近々それぞれ別冊として入手できるそうです。受賞された皆様の貴重なお話が、協会理事長清野先生、現在の主治医など、参列の先生方のお祝いの言葉とともに掲載されています。すぐ読んでみたいですね。
ヤングのみなさんもそろそろ
 小児期発症1型糖尿病のみなさんの中からも、そろそろこの賞を受賞する方々がでてくる時期でしょう。
 実は、もうすでにいらっしゃるかもしれませんね。50年以上インスリン治療しているが、晴れがましい場所には出たくないというお考えの方が、私のまわりにもいらっしゃいますので、無理にとはいいませんが、応募してみてもいいかな、と思われる方は是非トライしてみましょう。
 50年もインスリン治療を続けてこられた、ということは、もうそれだけですばらしいことです。合併症があろうがなかろうが関係ない、そう思います。
日本糖尿病学会設立50周年シンポで
 2007年はもうひとつ記念すべき年で、日本糖尿病学会設立50周年にあたります。11月11日に、日本糖尿病学会設立50周年記念国際シンポジウムが開かれました。
 このシンポジウムのために来日された米国のボストンにあるジョスリン糖尿病センターのキング博士は、「ジョスリン糖尿病センターには50年以上インスリン治療を続けた方が250名以上いらっしゃいます」と話されました。
 さすが、米国ですね。

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