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2023年07月07日
忙しい30代・40代のための糖尿病治療のトリセツ
- 編・著:松本 和隆(松本クリニック)
- 発行日:2023年3月 7日
- 判型・頁:46判・214
- 価 格:1,760円(税込)
- 出版社:幻冬舎メディアコンサルティング
- 概要:治療の先延ばしが症状悪化や合併症を招く!
投薬治療、食事療法・運動療法、クリニックの選び方
働き盛り世代の糖尿病治療のポイントを徹底解説!
糖尿病と診断されたけれど、特にどこも具合の悪いところはないからいまひとつ生活改善に取り組めていない――。
特に30~40代の患者は仕事もプライベートも忙しいためになかなか自身の体質改善と向き合えず、 食事制限や運動もおろそかになっていることが多いはずです。
しかし、このように糖尿病を軽くとらえていると後悔することになります。
糖尿病は放置していて自然に治る病気ではありません。それどころか、知らず知らずのうちに進行し、目や手足、内臓、脳など全身をむしばんでいきます。そして、失明や脳卒中をはじめ、取り返しのつかない合併症を引き起こしてしまう病気なのです。
著者はこれまで20年以上にわたり、糖尿病専門医としてのべ2万人にのぼる患者を診てきました。 2016年4月に三重県松阪市内で開業してからは、県内でも数少ない管理栄養士や運動療法士が常駐して チーム医療を行うクリニックとして、生活習慣改善の手厚い指導をはじめ患者一人ひとりの状態に合わせたきめ細やかな診療を一貫して続け、多くの患者を合併症の危機から救ってきました。しかし一方で、通院や生活改善を怠った結果失明した、足が壊死して切断することになった、あるいは週に何回も長い時間透析を続けなければならなくなったなど、合併症を発症して不幸な状況に陥った患者も多く見てきたといいます。
そこで、もっと糖尿病の怖さを知ってもらうために本書を執筆しました。
本書では、無理せず続けやすく、高い効果が期待できる糖尿病の治療法を解説しています。あわせて、普段の生活でも取り組める血糖値コントロールのヒントやワザも多数紹介するなど、実用的な内容になっています。
悩める働き盛り世代の糖尿病患者にとって「こうすればいいんだ!」と目の前がぱっと開ける、希望の一冊です。
目次:
はじめに
序章 糖尿病は命に危険を及ぼす!
症状がないから大丈夫という油断が命を脅かす
Episode 1 会社員Aさん(38歳 男性)
Episode 2 専業主婦Bさん(45歳 女性)
Episode 3 自営業Cさん(49歳 男性)
第1章 人工透析、自律神経障害、失明――
危険な合併症を引き起こす、知られざる糖尿病のリスク
だぶついた糖が血管を傷めつけ全身をボロボロに しめじの「し」: 糖尿病性神経障害
しめじの「め」 眼の合併症
しめじの「じ」:糖尿病性腎症
心臓や脳の発作で突然死も! 「えのき」の恐怖
えのきの「え」:足の壊疽
えのきの「の」:脳卒中(脳梗塞、脳出血)
えのきの「き」:心筋梗塞
血糖値が高くなる仕組み
働き盛りがかかるのは2型糖尿病
糖尿病の分類 糖尿病の約9割は2型糖尿病
働き盛りの糖尿病はメタボが背景に
メタボの診断基準 日本人はそもそもハイリスク!?
メタボで長寿ホルモンが減り、負のスパイラルヘ
働き盛りの余命を縮める最も大きな要因は糖尿病
若い人ほど、合併症で損をこうむるリスクが高い先延ばしにすると、医療費が雪だるま式に
増えていく!
やせているから大丈夫とは限らない
妊娠糖尿病になると、2型へ移行するリスクも
体の中に“おこげ”ができる!? 最終糖化産物AGEs
第2章 早い段階で治療に取り組むことが改善のカギ!
忙しくても続けやすい、糖尿病の投薬治療
薬は生活習慣の改善を〝サポート″する役割
治療目標
働き盛り年代なら6・0%未満を目指そう!
多くの種類から生活パターンに合ったものを選べる
薬の分類と、それぞれの特徴
ここ30年ほどで開発が進んだ糖尿病治療薬
各薬の解説
低血糖を起こす心配の少ない薬が増えてきた
少ない回数でも効果が出るようになった
週1でOK 「ウィークリー製剤」で多忙でものみ忘れない!
糖をポイ! なかったことにできる薬も
減量効果大のペンタイプ注射剤
インスリン製剤は血糖調整のラスボス
基礎インスリン分泌
追加インスリン分泌
早期からの治療開始ですい臓を長持ちさせる!
注射針は太さわずか0.2mm。痛みはほぼなし
注射の負担を減らす「BOT療法」とは
2種類をまとめて1回で済む注射も
糖尿病薬物療法の強力なニューフェイス登場!?
GIPとGLP-1
針を刺さずに血糖の状態が分かる機器も登場
忙しくても受診しやすいオンライン診療
妊娠糖尿病は、管理入院が必要になることも
第3章 生活習慣を少し見直すだけで血糖値は下がる!
家庭で手軽に取り組める食事療法と運動療法
減量こそ最良の薬。3%で変わり始める!
食事から取り組むほうが挫折しにくい
食べない一辺倒では長続きしない
面倒な計算はいらない! まずは腹八分目を
1週間、食事の写真を撮ってみよう
茶色が目立ったら緑や赤を加えて
どんぶりものが目立ったら、定食スタイルに
社食に前菜追加でベジファースト!
ご飯は一口最低30回噛む
揚げ物の衣をはずし〝味変″を
ラーメンスープは麺に絡んだ分だけ楽しむ
コンビニではまずサラダを選ぶ
値段と一緒に栄養成分表示も見る習慣を
食べる分だけ&残りは小分けで食べ過ぎ防止!
スイーツコーナーには足を踏み入れるべからず!
菓子パンをおやつにしない
おやつは噛みごたえで選ぶ
1日2食は、1日3食より血糖値を上げてしまう
晩酌は低糖質を選んで
ボーナスの日をつくって、メリハリを
ストレス食いも記録をすればやめられる
サプリメントを過信しない
ネット情報には内容に疑問符がつくものも
最初は5分でもOK!運動をルーチン化する
こまぎれ運動で体を動かすクセをつける
「ながら」で効果大の運動3選! おうちトレのススメ
大きい筋肉に効く!ながら筋トレ3選
筋トレ+有酸素運動のハイブリッドで燃焼アップ
血糖値低下を目指してエクサゲームを取り入れる
踏み台昇降で筋力アップ
運動を長続きさせる、3つの工夫
頑張っている自分を褒めまくる
寝る前のスマホは肥満体質をつくる
異常ないびき、昼間の眠気に要注意
第4章 糖尿病専門医を受診することが 早期改善の近道!
「頼りになるクリニック」の選び方
糖尿病は征圧できる
糖尿病専門医は治療のエキスパート
いざというとき「連携力」のある医療機関なら安心
疑問や不安にきちんと答えてくれる医師を選ぼう
検査機器は重要。検査結果のフィードバックが早い
栄養や運動の専門家と組んだ「チーム医療」でサポート強化
「おいしい糖尿病メニュー」を味わえるキッチンスタジオ
患者会のあるクリニックは指導にも熱心