糖尿病の本
医療関係者向けカテゴリ一覧
患者・家族向けカテゴリ一覧
2020年08月31日
非専門医による甲状腺疾患・糖尿病外来診療の実際
-万年研修医と専門診療科医との対話から-
- 編・著:伊賀幹二(伊賀内科・循環器科院長) 編著
山守育雄(豊橋市民病院糖尿病・内分泌内科部長)
毛利貴子(奈良県立医科大学糖尿病・内分泌内科学診)著 - 発行日:2020年8月31日
- 判型・頁:A5・172
- 価 格:定価:3,960円(本体 3,600円+税10%)
- 出版社:株式会社 金芳堂
- 概要:本書は「非専門医の視点から甲状腺疾患・糖尿病外来診療の到達目標を明らかにする」というコンセプトに基づいた、非専門医による専門領域の本になります。
自称、万年研修医である著者が自分自身の外来症例を呈示し、非専門医としての診療上の疑問、症例に対する議論を専門医にコメントしてもらうという“Q&A形式の対話”を通じて、これからの非専門医(開業医や研修医)が目指すべき到達目標が明らかになるとともに、診療上の実際的なポイントについても理解できる一石二鳥の内容となっています。
万年研修医が生涯学習により知識をブラッシュアップしていく姿勢はもちろん、専門医からのアドバイスについて理解できる能力をもつことの重要性なども本書で学べます。
目次:
その1 甲状腺疾患
甲状腺非専門医としての私の到達目標
症例01 6ヵ月のMMI治療にもかかわらず甲状腺機能が正常化しなかったバセドウ病の26歳女性
症例02 β遮断薬により症状がマスクされていたバセドウ病の87歳女性
症例03 発作性心房細動を契機に発見された一過性甲状腺中毒症の39歳男性
症例04 味覚異常からバセドウ病と診断された40歳男性
症例05 亜急性甲状腺炎後に一過性甲状腺機能低下を呈した31歳女性
症例06 出産後に一過性の甲状腺機能低下を来した29歳女性
症例07 心不全で来院し,ヨード摂取が原因と思われる甲状腺機能低下症を合併していた57歳女性
症例08 FT4が正常であるが,TSHは10μIU/mL以上で大きな甲状腺腫をもつ32歳女性
症例09 検診で甲状腺腫大を指摘され機能低下であった60歳女性
症例10 発作性心房細動での受診時にスクリーニングとして測定したTSHが高値であった80歳女性
症例11 初診の診察で硬い甲状腺腫を指摘された86歳女性
症例12 頸動脈超音波像から橋本病と診断された陳旧性心筋梗塞の既往の70歳男性
その2 糖尿病
糖尿病非専門医としての私の到達目標
症例01 間食の増加とともに血糖とHbA1c値が徐々に上昇してきた80歳女性
症例02 冠動脈血管形成術後でHbA1cが7%前後のメタボリック症候群の63歳男性
症例03 ランタス投与中だが血糖のコントロールが不良な71歳男性
症例04 長期経過観察でHbA1cの動揺が激しい79歳男性
症例05 運動量,食事量,体重も変化ないにもかかわらず,空腹時血糖およびHbA1cが5ヵ月で徐々に上昇してきた66歳男性
症例06 急速な体重減少と口渇感を主訴として来院した54歳男性
症例07 体重減少と口渇感を主訴として来院した67歳男性
症例08 本年度検診で,1年前6.6%であったHbA1cが11.1%と著明な上昇を指摘され来院した60歳男性
症例09 仕事がら食事療法が不可能な,不安神経症で薬物服用中の59歳女性
症例10 長期服用していたSU薬を中止し,現在HbA1cが7.5~8.0%の84歳女性
症例11 合併症のない80代前半の2型糖尿病の男性-薬の選択は-
症例12 認知症により血糖コントロールがきわめて悪化してきた85歳女性
Column
TSHレセプター抗体について
生活習慣への介入
空腹時血糖の判定の際の注意点
シックデイルール
ペットボトル症候群
ネガティブ・ケイパビリティ