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2016年06月24日
糖尿病で大切なのは患者自らが学ぶのを促す「自己管理教育」
「糖尿病ケアで特に求められているのは、患者が自ら学ぶ“自己管理教育”(DSME)にアクセスしやすくするための環境整備です」と、ADAの糖尿病療養・教育部門部長であるマーガレット パワーズ氏(パーク ニコレット医療センター国際糖尿病センター)は指摘している。
「米国糖尿病有病者数は3,000万人に及び、米国の医療費の3分の1が糖尿病関連に費やされています。糖尿病と診断された患者が1年以内に「糖尿病自己管理教育」(DSME:diabetes self-management education)の適切な指導を受けている割合は7%未満です」と、パワーズ氏は指摘する。 「患者の日常生活での注意喚起にはタイミングや技術が必要ですが、現状は適切に対処できる医師や療養指導士が不足しています。DSMEの心理・社会的価値を高めるための評価システムを全国に整備する必要があります」と提唱している。 パワーズ氏らの研究によると、自己管理教育の適切な指導を受けた患者のHbA1c値は1.1~1.3%低下する。「Look AHEAD」研究では、糖尿病と診断されて間もない患者に自己管理教育を指導すると体重は8.7%減少し、8年後も4.7%が体重減少を持続していることが示された。 3万3,000人以上を対象とした後ろ向き研究では、自己管理教育によって糖尿病の医療は39%減らせるという結果を得た。 自己管理教育が特に効果的な4つのタイミングは「診断の直後、1年に1度、合併症を発症したとき、治療内容が大きく変化したとき」だという。 「プライマリケアを提供する医療者はこのタイミングを見逃してなりません。自己管理教育の指導を受けた患者の3分の2で生活の質、自己効力感、エンパワーメント、生活習慣の改善といった好ましい変化が起こり、療養生活がもたらす苦痛が減少したという報告があります」と指摘している。
「糖尿病自己管理教育」(DSME)の重要性を説明するマーガレット パワーズ氏
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
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