ニュース
2011年11月30日
特定健診の受診率、40〜50歳代で半数超 4人に1人以上がメタボ
- キーワード
- メタボリックシンドローム 糖尿病と肥満 糖尿病の統計 糖尿病予備群
厚生労働省はこのほど、2009年度の特定健診・特定保健指導の実施状況をまとめた。集計の対象は、報告を行った3453保険者。それによると、特定健診の実施率(受診率)は41.3%で、前年度の38.9%から2.4ポイント上昇したが、目標の7割に達していない。特定保健指導の実施率は12.3%で4.6ポイントの増だった。
特定健診の実施率 健保組合、共済組合で高い二極構造
2009年度の特定健康診査の対象者数は約5221万人で、受診者数は約2159万人(41.3%)だった。年齢階級別の実施率は40〜50歳代で高かった。また、性別では男性が46.5%、女性が36.4%で男性が高かった。前年度同様に男性は60歳未満で高く、60歳以上で低くなる傾向がみられた。女性は年齢による実施率に大きな差は認められないものの、70〜74歳の年齢階級がもっとも高かった。
メタボと予備群の割合は26.7% 2009年度は微減
2009年度に特定健診を受け、腹囲の基準(男性85センチ、女性90センチ)以上で血圧や血糖、コレステロールの2つ以上が基準を上回る「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」と判定されたのは約309万8000人(14.4%)だった。
腹囲に加えて1つ以上が基準を上回る「予備群」の約265万8000人を合わせると約575万7000人(26.7%)だった。受診者に占める割合は前年度の26.8%より減ったが、人数は約541万8000人より増えた。
高血圧、脂質異常症、糖尿病の薬物療法を受けている人は、特定保健指導の対象から除外されるが、メタボの該当者と予備群には含まれる。治療薬を服用している人の割合は、薬剤を重複して服用している場合も含め、高血圧症が415万1000人(19.2%)、脂質異常症が232万6000人(10.8%)、糖尿病が90万3000人(4.2%)だった。
平成21年度特定健康診査・特定保健指導の実施状況(厚生労働省)
[ Terahata ]
日本医療・健康情報研究所
メタボリックシンドロームの関連記事
- 体重をわずか3%減らすだけで肥満・糖尿病を改善できる 【日本肥満症予防協会セミナー・レポート】
- 糖尿病や肥満の新たな治療 肝臓の「アクチビンE」が脂肪を燃焼
- 糖尿病と心不全リスク 「心不全パンデミック」に3つの方法で対策
- 甘いものを食べるなら日中の活動時間を選ぶとメタボになりにくい
- 「職場ストレス」がメタボの危険性を40%上昇 ストレスを解消
- 対談「女性と生活習慣病予防」一無、二少、三多で健康長寿
- 「ミドリムシ」から糖尿病を改善する成分 「痩せるホルモン」を促進
- 実践!スローカロリー「上手な糖質活用のノウハウを教えます」
- 「やせ過ぎ」「人とのつながり」「喫煙」が高齢者の寿命を縮める
- 「おにぎりダイエット」で体重が減少 ご飯と運動で腹囲は減らせる